卒部コメント第十弾。DLパートからは#55山本健悟、#99石原輝也の二人が卒部します。今回は、持ち前のフィジカルとスピードで相手オフェンスを封じ込めた#55山本健悟からのコメントです。

「このスポーツは俺には無理だ」入部して最初の体験練習で、筋トレがとても辛く、やめようと思ったのがレイバンズでの四年間の始まりでした。先輩方は僕とは比べものにならないくらい体が大きく、自分が先輩方のようになれるとは思えず、アメフトは自分にはむいていないなとずっと考えていました。アメフトに魅力を感じたのは、五月の関学との練習試合を観戦した時のことでした。僕にとって、アメフトの試合を観戦するのは、この試合が初めてでした。試合はあと一歩のところで負けてしまったのですが、日本一の関学に対して全力でぶつかって、戦っている姿に胸を打たれ、こんな熱くなれるスポーツがあるのかと衝撃を受けました。これがきっかけで、自分も本気でアメフトをやってみようと思いました。レイバンズに入ったことで、大学四年間をとても充実したものにすることができ、今では入部してよかったと心から思っています。
この四年間で、レイバンズの先輩方、コーチの方々にはとてもお世話になりました。一回生の時は、アメフト初心者で、何もわかっていなかった僕に、アメフトそのものや技術面などを、基礎から優しく、丁寧に教えていただきました。二回生の時は、僕は実力がなく、弱かったのに、試合に出させていただいていたので、チームに迷惑をかけてばかりでした。それでも、アメフトの奥の深さ、取り組む姿勢、技術的な部分など、たくさんのことを教えていただきました。また、心配していたフィジカル面は、ストレングスコーチの方々を中心に鍛えていただき、四回生になるころには、入部時より体重は約二十五キロ増えていて、筋トレの数値も大きく伸びました。本当にありがとうございました。そして、同期はかけがえのない最高の仲間でした。同期の仲間たちがいたからこそ、四年間やり切ることができました。ありがとう。しかし、この四年間は正直、辛いことの方が多かったです。やめようと思ったことも、何度もありました。今年の秋シーズンはなかなか勝つことができず、二部降格という最悪の結果しか残すことができませんでした。個人的には、DLとして四年目のシーズンは力を出し切ることができましたが、四回生としてチームを勝利に導くことができず、チームに対して、もっとできることがあったのではないかと思います。このような情けない結果に終わってしまったことは、悔やんでも悔やみきれません。この経験を忘れることなく、今後の人生の糧にしていきたいと思います。
後輩のみんなには、本当に申し訳なく思っています。特に三回生はもう一部リーグで戦うことができなくなってしまい、申し訳なさでいっぱいです。本当にごめん。自分は来年も大学に残るので、一年で一部リーグに復帰できるように、全力でサポートします。
最後になりましたが、OB会、後援会、ファンクラブ、大学関係者及びレイバンズ関係者の皆様、四年間たくさんのご支援、ご声援をいただき本当にありがとうございました。結果という形で恩返しすることができず申し訳ありません。しかし、これからも後輩たちは一部リーグ復帰、そして甲子園出場を目指して日々一所懸命に取り組んでいきますので、今後も変わらぬご支援、ご声援のほどよろしくお願いします。
2016年度 DL 山本健悟
卒部コメント第九弾。今年は#58高塚弦、#77玉村幸大、#78西山晃平の三人の四回生OLが卒部します。寡黙さに秘めた強い闘志でチームを支えた#77玉村幸大にコメントをもらいました。

アメフトについては大学に入るまでは楕円球を使うことと防具をつけることしか知りませんでした。それでも僕は気がつくとレイバンズに入部していました。それほどの魅力がありました。思い返すとレイバンズでの四年間は本当にいろいろなことがあり、今まで感じたことのない気持ちに気づいたこともありました。正直一、二年生の頃はポジションの変更もあり、楽しいよりもしんどいが勝っていましたが、三年時のNEB出場は僕のアメフト人生の転機でそれ以来アメフトが楽しくなりました。そして、特に四年生の一年間はアメフトのために生きてきたつもりです。毎日を過ごす中でこのチームが好きでした。だから勝ちたかった。ですが結果は二部降格。どうしてこうなったのか、どうすればよかったのかとこの一年間について考えるとあれもこれもと後悔ばかりが増えていきます。これ以上後悔を増やさないためにも、この失敗を糧に僕の全てをチームに伝えて、来年の一部復帰の原動力の一つになれればと思います。
後輩のみんなには申し訳なさでいっぱいです。本当にみんなもがんばっているのを知っていたからこそ勝ちたかったし、一部の舞台を残してあげたかったです。こんな不甲斐ない先輩と一緒に戦ってくれて感謝していますし、こんな僕が偉そうに何かを言うのはおこがましいことですが、ひとつだけみんなに言いたいことは自分がフィールドに立つ意味をもう一度考えてみてほしいということです。これは選手、スタッフも一緒で、やらなければならない、勝たなければならないだけでは絶対に強くはならないです。強いチームは僕らよりも人数も多いし、一人一人への負担も少ない部分もあるのかもしれませんが、部員それぞれが自分が今何のためにここに立って、どのように勝利に貢献するつもりなのか自信を持って言えるんじゃないかと思います。簡単なことのようでこれが出来ていなかったことが今年の結果に繋がった理由の一つなのかなと感じています。僕らは特に四年生にそんな人が少なかったなと感じています。まだみんなには時間があります。矛盾しているかもしれませんが勝たないと意味ないです。負けたけど俺たちは頑張ったで終わらせてほしくないです。勝ちたいっていう想いをフィールド内外、練習、試合問わず、日々出していってほしいです。僕らのような後悔は絶対にしてほしくないので、一年間で強いレイバンズをつくるために最高の取り組みをし続けてもらいたいです。
最後になりましたが、レイバンズを日頃から応援してくださっている皆様、本当にありがとうございました。寄付等の物的支援は勿論のこと、街中や学校等で声をかけてくださったり、試合会場での応援の一つ一つがすごく嬉しく、日々の活力になりました。また、個人的に試合後のMIP投票は欠かさずチェックしていて、自分の名前があったときは本当に嬉しくて、OLの僕を観てくれている人もいるのだと思うと励みになりました。不本意な結果で僕達のシーズンは終わってしまいましたが、僕達の戦いはまだ終わっていません。レイバンズは一部リーグにいるべきチームであり、日本一を目指すべきチームだと思っています。その目標を今後達成するためにもどうか変わらぬご支援、ご声援のほど宜しくお願い致します。
2016年度 OL 玉村幸大
卒部コメント第八弾。DBパートからは#15林雄亮、#16水野陽介、#17山本健人が卒部します。今回は、キックリーダーとして優れたリーダーシップでみんなを引っぱり、その鋭いディフェンスでチームに貢献してきた林からコメントをもらいました。

神戸大学に入学し、何か一つは大学生活を通してやりきったといえる経験をしたい、という思いを胸にレイバンズに入部したのが今から約三年前の出来事でした。私が一年生の頃もチームとしてなかなか勝てず、練習の雰囲気も自然と厳しくなり、その中で上級生と一緒にアメフトをすることは、当時の私にとって苦痛でもありました。ですがその年試合に出て味わった一部リーグの過酷さ、負けた時の悔しさは私がアメフトと真剣に向き合うのに十分なきっかけになりました。自分より相手が上手いことの方が多かったと思います。その相手にどうすれば勝てるのか、何をしてはいけないのか、そこからよく考えるようになりました。それでも今年チームを勝たせることができなかったのは私の四年間の取り組みが甘かったことの表れです。結果を出せなければ生き残れません。四年間を通して、特に最後の一年は結果を出すことの難しさ、そして自分たちの実力不足を痛感しました。
ここまで一緒に戦い抜いてくれた後輩たち、本当にありがとう。そして本当にごめん。君たちを関西一部リーグという舞台に残せずに引退する自分が情けないです。これから特に新四回生は、どうすれば勝てるのか考え続けることになると思います。そこに明確な答えはきっとありません。個人によって必要なものは異なるし、周りの環境によっても変化するからです。でもだからこそ考え続けて下さい。そして実行して下さい。全員に考えることを止めずそれを実行し続ける意思があれば、チームはきっと強くなります。まずは四回生がそれを体現してあげて下さい。新二回生、三回生のみんな。四回生だって迷うことはたくさんあります。不安にもなります。でもきっと君たちのことを一番よく考えているのも四回生です。だから彼らを信じて突っ走って下さい。私はもうみんなと一緒に練習することも、試合に出ることも叶いませんが、OBとしてできることを探し続けます。来年こそ、最高の形で終わりを迎えて下さい。心から応援しています。
最後になりましたが、どんな状況になっても最後まで応援し続けて下さった保護者、後援会、先輩方、そしてファンの皆様、このような結果になってしまい本当に申し訳ございません。皆様のスタンドからのご声援、MIP投票やお米の差し入れなど、様々なご支援があったからこそ、今のレイバンズがあります。人生を通じてこんなにたくさんの方々に応援されることはもうないと思います。そんな恵まれた環境にいながら結果を残せなかったことが本当に情けないです。私達四年生が不甲斐なかったばかりに、後輩達はさらに厳しい環境の中で戦っていくことになります。こんな結果で引退してしまい、厚かましいお願いとは存じますが、どうぞこれからのレイバンズにも変わらぬご支援、ご声援のほどよろしくお願い申し上げます。
2016年度DB 林雄亮
どんな時も声を張り上げ、チームを鼓舞し続けたオフェンスリーダーの西原昂志にコメントをもらいました。

僕にとってこの4年間というのは、これからの将来について深く考えるきっかけとなる、非常に有意義な時間だったと感じています。初心者ながらQBというポジションを希望し、プレー理解や、状況判断、パスやキャリーなどQBならではの難しさに悩み続け、一時期は辞めてしまおうかと何度も考えました。それでも4年間やりきることができたのは、辛い時に励ましてくれる同期や、自分のミスをサポートしてくれる先輩、常に声を出して盛り上げる後輩、そして何もできない自分に技術を教えてくれたコーチの方々のおかげです。本当にありがとうございました。自分はこの秋、膝の怪我で1プレーもフィールドに立てず、プレーで恩返しをすることは叶いませんでしたが、この4年間で培った、自分の課題に正面から向き合っていくという姿勢は、自分のこれからの人生に必ずプラスになるものだと思います。
後輩のみんなには、本当に迷惑をかけてしまったと思っています。特にQBの2人には申し訳ないことをしてしまった。この大事な秋シーズンに、ベンチ1年目で臨むのは、本当にしんどかったと思う。それでも、2人はやるべきことをやってくれた。パスは福嶋が、ランは是澤が、という役割分担がはっきりしてから、それぞれが責任を持ってプレーをしていたように感じました。僕がこの最後のシーズンにフィールドでやりたかったことを、2人がやってくれた。感謝してもしきれません。本当にありがとう。もちろん、他のオフェンスの後輩たちにも、感謝しています。怪我をしている人間から、実際にプレーしていない人間から口うるさく言われても、なかなか言うことは聞けないものだと思います。それでも、僕の気持ちを汲み取って、1人1人がオフェンスを良くするために動いてくれた。本当にありがとう。
そんな中でも、みんなに言っておきたいのは、「怪我をするな」ということ。アメフトは怪我がつきもののスポーツだから、簡単にいかないとは思う。それでも、未然に防げる怪我もたくさんある。僕の怪我がそうだった。僕の場合は4回生になってスターターを争える立場になり、そこから急に頑張ろうとして、自分の体のケアがおろそかになっていた。その結果が、前十字靭帯損傷という結果につながったんだと思う。こんな怪我をしていては、僕のように4年間待ち続けたチャンスを逃してしまうことになる。ビフォーアフターにしても、体のケアにしても早いうちから準備をしてほしいと思います。
最後になりましたが、応援してくださった後援会、ファンクラブ、OB、OG並びに父兄の皆様、4年間本当にありがとうございました。2部降格という不甲斐ない結果になってしまい、本当に申し訳ありません。皆様の応援、叱咤激励に、力をもらってきましたが、結果に出せなかったことを悔しく思っています。特に、怪我のために1線目で戦うことができなかった自分が言うのも差し出がましいですが、これからもレイバンズに変わらぬご支援、ご声援を宜しくお願いします。
2016年度QB西原昂志
卒部コメント第六弾。WRパートからは#11金岡宗和、#19岸岡拓、#87田中優一が卒部します。今回はWRパートを代表して、華麗なキャッチを数多く魅せてくれたエースレシーバーの金岡からコメントをもらいました。

高校二年生のころに友達に誘われなんとなく始めたアメリカンフットボールに大学生活四年間を捧げるとは思いもしませんでした。高校の頃は始めたばかりで何も活躍できず、チームメイトに迷惑ばかりかけ悔しい思いが残ったまま引退しました。大学ではそんな思いはしたくないと必死に努力しました。そうやって努力したことが実を結び試合で活躍しチームが勝利した時は本当に嬉しく、しんどい練習をしてきて本当に良かったと思えました。こんなにも一つのことに夢中になって打ち込んだ事は人生で初めてのことで、最高の同期・先輩・後輩に出会うことができ充実した四年間でした。
現役のみんなへ。来シーズン甲子園ボール出場をかけて戦わせてやれないことを本当に申し訳ないと思っています。一部に上がるためにこれからは一敗も許されない厳しい戦いが待っています。でもここで負けてしまい目標を達成出来なかったら僕たちみたいに一生後悔し続ける事になります。辛いしんどいことが起こっても入替戦に負けた悔しさを思い出して後悔を残さないために一年間全力でやりきってください。僕たち五回生も一部昇格の目標のために全力でみんなをサポートします。
最後になりましたが、いつもスタンドに来て応援してくださった保護者、OB会、後援会、ファンクラブの皆様本当にありがとうございました。二十一年間先輩たちが守り続けてくださった一部リーグという舞台を僕たちの実力不足のせいで二部に落としてしまい申し訳ないです。来年は後輩が必ず一部リーグに戻してくれると思います、そのためにコーチとして全力で後輩をサポートしていきます。今後もご支援、ご声援のほど宜しくお願いします。
2016年度 WR 金岡宗和
卒部コメント第五弾。LBパートからは#20上田篤典と#37東雄奨が卒部します。気迫のこもったプレーで勢いある神戸ディフェンスを作り上げた、東雄奨にコメントをもらいました。

ファンの皆様並びに後援会、OBの皆様、日頃より多大なる支援ありがとうございます。本年度ディフェンスリーダーをさせていただきました、LBの東雄奨です。
レイバンズで過ごした四年間は今までの人生で最も濃いものになりました。毎日学生がバイトをしたり遊んでいたりした時間を練習や筋トレ、または食事に費やし、アメフト漬けの日々を送ってきました。先輩方はあっという間と言ってましたが、僕にはとてもとても長い四年間でありました。今年は二十一年ぶりの二部降格というとても不甲斐ない結果に終わってしまいました。この結果を踏まえ、残りの人生では必ずこの敗北があったからこそ得られるチャンスやこの経験を活かした結果を社会で残したいと思います。
現役のみんなにはとても辛い一年を来年、送らせることになってしまい、本当に申し訳ない。試合前にもよく「楽しもう」という言葉を投げかけてきたけど、本当の意味でアメフトを楽しむためにはそれ相応の実力が必要で、来年の秋、再来年、その次の秋で試合を楽しめるように今から腕を磨いてください。そして、練習やそれ以外のところでしんどいと感じたら、あの桃山との試合を思い出して欲しい。あの挫折をもう二度と味わわないように、これからも選手同士切磋琢磨していってください。
応援してくださった後援会、ファンクラブ、OBならびに父兄の方々、まずはこのような不甲斐ない結果になってしまい、本当に申し訳ありませんでした。今、このチームはここから一部復帰し、さらに強くなるか、このまま弱くなってしまうかの岐路に立たされています。このような状況を生み出してしまった四回生の自分がこのようなことを言っていいものかとは思いますが、これからも多大なるご支援と叱咤激励のほど、よろしくお願いします。本当に四年間ありがとうございました。これからは僕も支援する立場に変わるので、皆様から受けたご支援の数々を後輩たちにもしていきたいと思います。
2016年度LB 東雄奨
卒部コメント第四弾。みんなに優しく、率先して声を出し練習を盛り上げてくれたRBパートリーダーの#22中平泰次郎からコメントをもらいました。

レイバンズで過ごした四年間は誰よりも濃く充実したものでした。高校の引退試合で相手を攻めきれずに負けてしまった悔しさから大学でもフットボールを続けようと決意しました。高校時代とは比べ物にならないアサイメントやサイン対応の量に苦労した一回生。試合で京大戦の勝利、近大戦の敗北など試合に勝つ喜びも負ける悔しさも味わった二回生。最後に追いつめたけれど得点できずに詰めの甘さを味わった三回生。最後の一年間は今まで以上に濃く様々な経験をしました。あれだけ苦労したアサイメントも、今までのただ教えてもらう立場ではなく、自分で考えて教えていく立場になりました。どうすればプレーがでるようになるのか、練習後のビデオはもちろんオフの日もミーティングを重ねて考えました。それだけでなくどうすればうまく下回生に伝えられるのか苦労しました。そんな中で準備したことが噛み合い得点した時や試合に勝利した時の喜びは何事にも代え難くこの先も忘れることはありません。
後輩のみんなまずは一年間ついてきてくれてありがとう。そして来年一部の舞台で戦わせてやれないことを、本当に申し訳なく思っています。今年の四回生は突き詰めが足りなかったのだと思います。決して自分たちはやっていると満足せずにあらゆる動きについて考えを突き詰めてほしいと思います。そこまでできれば、その取り組みは試合では自信に変わり必ず力になります。そうして今年の悔しさを忘れることなく入れ替え戦に勝利するまで、駆け抜けてほしいです。
そしてRBパートのみんなへ。今年は怪我で試合に出場できず、悔しいシーズンを過ごしたメンバーもいます。その悔しさを忘れず、来年こそ万全な状態で活躍しているところを楽しみにしています。また、来年は今年以上に三回生、二回生の力が重要になってくると思います。全員実力はしっかりあるので今年以上に強いランチームをつくってくれると信じています。今年一年ついてきてくれてありがとう。RBパートのことを誇りに思います。
最後になりましたがいつもスタンドに来て応援してくださった保護者、OB会、後援会、ファンクラブの皆様本当にありがとうございました。またスタンドでの応援だけでなく日頃の寄付や叱咤激励など全てが力になりました。最後まで勝利という形で恩返しできなかったことはとても申し訳なく感じています。今後は後輩たちがわたしたちの悔しさも含めてフィールドでぶつけ、必ず一部へ復帰してくれると思います。そのためにも今後も変わらぬご支援、ご声援のほどよろしくお願いします。
2016年度RB中平泰次郎
時に厳しく時に優しくチームと向き合い、ナイスプレーで観客を魅了した副将の山本健人からコメントをもらいました。

入替戦に負けてしまい、多くの先輩方が繋いできてくださった伝統を守れなかった今、レイバンズで過ごした四年間を思い返してみると本当に与えられてばかりで何も残せなかった四年間だったなと思います。下回生の時は本当に素晴らしい先輩方に恵まれ、過ごすことができました。僕が一回生の時には、なかなか勝てない中でも四回生の方々は一生懸命チームをまとめておられました。入替戦での魂のこもったプレーは今でも目に焼き付いています。ニ回生の時の四回生の方々は前年入替戦に出たチームを必死で立て直し、勝ち越しこそあと一歩叶わなかったものの、京大戦完封勝利という素晴らしい結果と経験を僕たちに残して下さいました。去年の四回生の方々は人工芝敷設に伴いいろいろと環境が変化する中、しっかりチームをまとめ、レイバンズの甲子園ボウルへの一歩となるべく全身全霊で戦っておられました。僕はそんなかっこいい先輩方がいらっしゃったからこそ必死にアメフトを続けてこれました。だから僕も、そんな四回生になりたかった。もっと後輩にいろんなものを残して、伝えて、レイバンズの未来を託したかった。本当に後輩のみんなには申し訳ない気持ちしかありません。一年間厳しい取り組みにも嫌な顔ひとつせずついてきてくれたみんなに最後までいい思いをさせてあげれなくて本当に悔しいです。ごめんな。もう何を言っても遅いのですが、もっとチームをよくするためにできたことが沢山あったと思いますし、勝つために自分にも他人にももっと厳しくしなければいけなかったと後悔しています。
後輩達には本当に何も残せず、何も言う資格もないとは思いますが、一つ言えることがあるとするなら、僕たちのようにはならないで下さい。レイバンズという素晴らしいチームで過ごす四年間を、その一日を、後悔のないように送って下さい。みんなと本気で語り合い、弱い自分と本気で向き合って下さい。反省はしても、後悔はしないで下さい。きっとみんなならもっといいチームを、強いレイバンズをつくっていけると信じています。できることなら、もう一度みんなとあのフィールドでプレーしたい。でも僕はもう二度とフィールドには戻れはしないから、フィールドで借りを返すことはできないから、本当に情けないですが後輩のみんなを信じてこれから一生をかけてサポートしたいと思います。
最後になりましたが、レイバンズOB、OGの皆様、応援して下さったファンの皆様、保護者の皆様、ニ部降格という結果になってしまい本当に申し訳ありません。皆様の応援はいつも僕達の力になっていました。その応援に最後まで応えることができず、本当に情けなく思います。降格の責任は当然僕達四回生、幹部にあります。後輩達は何も悪くありません。ですので、こんなことをお願いすること自体おこがましく失礼なこととは重々承知しておりますが、どうかこれからのレイバンズにも変わらぬご支援、ご声援の程よろしくお願い致します。本当に申し訳ありませんでした。
2016年度副将 山本健人
卒部コメント第二弾。アメフトに対する思いは人一倍、熱き副将、OL#58高塚からのコメントです。

フットボールを始めたのは、中学一年生の時。特に何も熱中してこなかった私は、部活動の勧誘で「アメリカンフットボールは適材適所。」という文句に惹かれ入部を決意しました。しかし厳しい練習に耐えきれず、辞めようかと考えたこともありました。そこで当時の顧問の「一度やるといったことから逃げるのは男じゃない。最後までやり抜いた者にしか手に入らない何かがきっとある。」という言葉が私を変えてくれました。試合に出場し、仲間と勝ち取った勝利で努力が報われた瞬間、もっと上手くなりたい、もっとフットボールを知りたいと思うようになりました。
レイバンズに入部を決めたのはそうした考えがあったからです。レイバンズで過ごした四年間を振り返ると、下回生時は先輩方のレベルに圧倒され、練習についていくのがやっとで、自分の力のなさを実感する毎日でした。そんな中、二年生の秋シーズンの京大戦勝利は下回生ながら「このチームはもっと上に行ける。」と確信したのを覚えています。しかし三年時には勝ち越しを逃し、目標を甲子園と掲げ、副将に立候補した今年は二部降格と現実は厳しいものでした。この一年間で私は結果を出すことの難しさ、チームを引っ張ることの大変さを身に染みて感じました。社会にでてもここでの経験を無駄にしないように生きていきます。
四年間、なかなか勝つことはできませんでしたが、それでもこのスポーツの素晴らしさを私は伝えたいです。OLとDLが本気でぶつかり合う格闘技のようなハードさ、緻密な戦略が組まれてそれを実行するという組織力、またProIのPowerのアサイメントもタイトイーグルからのスタンツも知らないのに、必死に声を張り上げて応援してくれる観客やスタッフなど、どれもフットボールにしかない魅力です。多くの人がフットボールに触れ、そしてその中の学生頂点にレイバンズが立つ日を夢見ています。
最後に、このレイバンズで共に戦ってくれた最高の仲間たちと出会えたこと、私を成長させてくれたこと、大好きなフットボールを十年間やり切れたこと、そのどれもに感謝しています。この四年間は私の誇りです。
そして、後輩たちへ。一年間ついてきてくれてありがとう。最終戦が終わって、みんなに一部リーグの舞台を残すことすらできなかったことは申し訳ないし、自分自身ああいう形での引退となって悔しい思いしかない。この悔しさは一生忘れることはないと思う。どんな理由を考えても、俺たちが一番弱いから負けた。あるのはただその事実だけだから、後輩たちにはとにかく強くなってほしい。今年一年自分に、チームに何が足らなかったのかを全員が当事者意識持ってこれから取り組んでほしい。アメフトは本当に素晴らしいスポーツ。でもそれは勝ってこそ。今年最後まで四年生を支えて一緒に戦ってくれたみんなならDiv1復帰、そして甲子園ボウル出場へとレイバンズを導いてくれると信じてる。しんどいことやうまくいかないことのほうが多いけど、最後の最後までやり抜いてほしい。
最後になりましたが、応援してくださった皆様、四年間、沢山のご支援ご声援本当にありがとうございました。日々の寄付の数々、スタンドでの大きな声援、アドバイスを下さったOBの方々など、特にこの一年はそのありがたさを感じました。最終戦前日、アメフト人生を振り返り、ここまでこれたのは私の力だけではなく、本当に様々な人の支えのおかげだと心の底から感じました。皆様に勝利という形で恩返しできなかったことは心残りですが、その支えがあったからこそ私たちは四年間最後までやり切ることができました。本当に感謝しています。これからも後輩たちは、レイバンズは高みを目指し日々取り組んでいくので、是非変わらぬご声援宜しくお願いします。
2016年度副将 高塚弦
卒部コメント第一弾。どんな時でもチームのことを一番に考え抜き、一年間レイバンズを牽引し続けた主将・岸岡拓にコメントをもらいました。

レイバンズで過ごした四年間は本当に充実していてあっという間でした。熱い先輩に勧誘され、「一緒に甲子園を目指そう」そう言われたのがアメフトを始めるきっかけでした。最初は筋トレや基礎トレーニングばかりでつまらないと感じることもありましたが、同期が多く「こいつらに負けたくない」という思いで続けることができました。二回生では近大に敗れ、三回生では京大に敗れ、幾度となく悔しい思いをしました。そして四年生になり、入部時からの目標であった甲子園ボウル出場を目標に掲げ、これまでのレイバンズを超える取り組みをしてきました。特にこの一年は辛いことも多く、逃げ出したくなる時もありましたが、同期や後輩に支えられて一年間駆け抜けることができました。この4年間で勝負の厳しさや、何かに打ち込む楽しさを学びました。そして何よりもかけがえのない仲間ができました。
現役生のみんな、まずはこの一年しんどい練習に耐え、最後までついてきてくれてありがとう。そして一部リーグに残せなくてごめん。俺もそうだったように、みんなも一部リーグという環境にあこがれて入ってきた人がほとんどだと思うから、その環境さえ残してあげられない不甲斐なさで今はいっぱいです。でもそんなことを言っていてもこの結果は変わらないし、前には進めないから、この悔しさを後輩に託します。この一年やってきたことが無駄ではなかったと証明できるのは、もう残っているお前たちにしかできないことだから。俺たちはOBとしてできることをやるし、みんなも今ある環境で精一杯の努力をして、一部リーグに戻してほしい。
最後になりましたが応援していただいた方々,二十一年間先輩方が必死に守り抜いてきた伝統のあるレイバンズを、一部リーグに残せず本当に申し訳ありません。OB会、後援会、レイバンズファンクラブ、大学関係者を始めとするレイバンズ全関係者の皆様には本当に多くのご支援をいただきました。僕自身主将という立場になってから、多くの方に支えられアメフトができているということに気づかされ、有難さを痛感しました。「皆様の期待に応え、結果を残すこと」これが僕たち現役生にできる唯一の恩返しだと思い、この一年懸命に取り組んできましたが、最後の最後まで結果を出せず、本当に申し訳ありません。しかし後輩たちが僕たちの意思を受け継ぎ、必ず来年一部リーグに戻ってきてくれると思います。これからもレイバンズをどうかよろしくお願いいたします。
2016年度主将 岸岡拓










