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卒部コメント vol.10 DL 山本健悟

卒部コメント第十弾。DLパートからは#55山本健悟、#99石原輝也の二人が卒部します。今回は、持ち前のフィジカルとスピードで相手オフェンスを封じ込めた#55山本健悟からのコメントです。



  「このスポーツは俺には無理だ」入部して最初の体験練習で、筋トレがとても辛く、やめようと思ったのがレイバンズでの四年間の始まりでした。先輩方は僕とは比べものにならないくらい体が大きく、自分が先輩方のようになれるとは思えず、アメフトは自分にはむいていないなとずっと考えていました。アメフトに魅力を感じたのは、五月の関学との練習試合を観戦した時のことでした。僕にとって、アメフトの試合を観戦するのは、この試合が初めてでした。試合はあと一歩のところで負けてしまったのですが、日本一の関学に対して全力でぶつかって、戦っている姿に胸を打たれ、こんな熱くなれるスポーツがあるのかと衝撃を受けました。これがきっかけで、自分も本気でアメフトをやってみようと思いました。レイバンズに入ったことで、大学四年間をとても充実したものにすることができ、今では入部してよかったと心から思っています。
  この四年間で、レイバンズの先輩方、コーチの方々にはとてもお世話になりました。一回生の時は、アメフト初心者で、何もわかっていなかった僕に、アメフトそのものや技術面などを、基礎から優しく、丁寧に教えていただきました。二回生の時は、僕は実力がなく、弱かったのに、試合に出させていただいていたので、チームに迷惑をかけてばかりでした。それでも、アメフトの奥の深さ、取り組む姿勢、技術的な部分など、たくさんのことを教えていただきました。また、心配していたフィジカル面は、ストレングスコーチの方々を中心に鍛えていただき、四回生になるころには、入部時より体重は約二十五キロ増えていて、筋トレの数値も大きく伸びました。本当にありがとうございました。そして、同期はかけがえのない最高の仲間でした。同期の仲間たちがいたからこそ、四年間やり切ることができました。ありがとう。しかし、この四年間は正直、辛いことの方が多かったです。やめようと思ったことも、何度もありました。今年の秋シーズンはなかなか勝つことができず、二部降格という最悪の結果しか残すことができませんでした。個人的には、DLとして四年目のシーズンは力を出し切ることができましたが、四回生としてチームを勝利に導くことができず、チームに対して、もっとできることがあったのではないかと思います。このような情けない結果に終わってしまったことは、悔やんでも悔やみきれません。この経験を忘れることなく、今後の人生の糧にしていきたいと思います。
  後輩のみんなには、本当に申し訳なく思っています。特に三回生はもう一部リーグで戦うことができなくなってしまい、申し訳なさでいっぱいです。本当にごめん。自分は来年も大学に残るので、一年で一部リーグに復帰できるように、全力でサポートします。
  最後になりましたが、OB会、後援会、ファンクラブ、大学関係者及びレイバンズ関係者の皆様、四年間たくさんのご支援、ご声援をいただき本当にありがとうございました。結果という形で恩返しすることができず申し訳ありません。しかし、これからも後輩たちは一部リーグ復帰、そして甲子園出場を目指して日々一所懸命に取り組んでいきますので、今後も変わらぬご支援、ご声援のほどよろしくお願いします。

2016年度 DL 山本健悟



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