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1981(昭和56)年

 チームの主力である多くの卒業生を送り出し、シーズン終了後間もなく森ヘッドコーチから手渡された1冊の洋書。

「パスは捨てプレー」から一転して、パス攻撃を中心としたオフェンスの組み立てを考えよとの話であった。
終了したばかりのシーズンでは、パスのたびに1部リーグの巨大なディフェンスラインに追いまわされた後だけに良い夢は見られなかった。

 不安を抱えて迎えた81年度シーズン。
シーズン最初の関西学院大学戦の結果は敗戦であったものの、確かなものが感じられた。
その後も、開幕から4連敗ではあったが、確実に1部リーグのスピードがチーム全体が馴染んでいた。第5戦の立命館大学戦ではオプションを交えたラン攻撃、ゾーンの切れ目へのパス攻撃が機能し、ディフェンスもワシントン大学のシステムとスカウティングの成果をマッチングさせることができ、1部リーグ初勝利をあげる事ができた。

最終戦の同志社大学戦にも勝利し、2勝5敗、5位の結果を収めた。

(レイバンズ30周年記念誌より抜粋)



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