前年に1部リーグ昇格を果たし、意気揚々と望んだ春の初戦は、関西学生フットボールの聖地・西宮球技場での同志社大学戦であった。
それに始まり、秋のリーグ、京都大学、関西大学、同志社大学、大阪体育大学、近畿大学、立命館大学、関西学院大学。昇格の原動力となった4回生を中心に完成度の高いプロIからのトリプルオプション、ワシントン大学から取り入れた画期的なディフェンスシステムは効果的に機能するはずであった。
しかし、1部リーグのスピード、試合運びについていけず、近畿大学や関西学院大学には善戦できたものの、関西大学、京都大学にはこれでもかとやられる結果となった。
結局、初の1部リーグ戦は全敗で入れ替え戦にまわることになったが、1部リーグで揉まれたことが幸いし、相手チームを寄せ付けずに勝利して次のシーズンに夢をつないだ。
(レイバンズ30周年記念誌より抜粋)