昨シーズンのスターティングメンバーから、オールジャパンクラスを含む大量の卒業生を出し、オフェンス・ディフェンス共に、ほぼゼロからのスタートとなった94年シーズン。非常に厳しい戦いとなるのは予想されたものの、目標はあくまで「甲子園」と掲げた。
春のシーズンは、チーム全体において個々の力量不足などにより、思うような試合運びができないまま敗戦が続き、内容、結果ともにお世辞にも良いと言えるものではなかった。さらに、各ポジションで怪我人が予想以上に出るなど、万全の態勢で秋シーズン本番を迎えることは出来なかった。
そして迎えた開幕戦は9月15日、近畿大学戦。激しい点の取り合いで第4Q終盤までリードしていたものの、残り1分33秒、逆転TDを奪われ、さらに追加点も取られて逆転負け。
2戦目の大阪体育大学戦は勝利を収めたものの、残り5試合はオフェンスの得点力不足、ディフェンスもここ一番でロングゲインを許してしまうというもろさを最後まで克服できずにその後は全敗となった。
1部リーグ1勝6敗7位の成績で入れ替え戦出場。同志社大学との入れ替え戦にも敗れ、2部降格という結果に終わった。
(レイバンズ30周年記念誌より抜粋)