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2019(平成31/令和元)年

2019年はレイバンズにとって、日本一という目標には惜しくも届かなかったが、日本一に最も近づいた1年であったと言えよう。
2019年春シーズンでは、前年の全日本王者・関西学院大学を含む5校全てに勝利。勢いづく中迎えた秋シーズン初戦では、前年惜敗した近畿大学を相手に粘り強い攻撃を見せ、7-0で勝利を収めた。続く関西大学戦では、全てのパートがそれぞれの活躍を見せ18-10で勝利。11年ぶりに強豪校関西大学を破り、歴史的快挙を遂げた。第3節の立命館大学戦では、何度も攻め込むも得点を上げることが出来ず大敗。関西学院大学戦では、リードを許すも4QにTDを奪い返した。しかし15-17とあと一歩のところで惜敗。残る龍谷大、同志社大、京都大には全て勝利を収め、Div.1リーグ戦第3位という結果を残し、甲子園ボウルのトーナメント戦への出場を決めた。
部員総出で名古屋へ遠征し、迎えた中京大との西日本代表校決定戦では、オフェンス陣の活躍、インターセプトなどのビックプレーにより24-17で勝利。しかしその後、秋シーズン2度目の対戦となる関西学院大学に敗れ準決勝敗退、日本一には届かなかった。
2019シーズンラストの試合となったのはTOKYO BOWL(東西大学対抗戦)。法政大学を相手に、前半は相手の攻撃陣にペースを飲まれ失点、後半には粘りを見せるが、惜しくも敗戦した。
日本一という目標は惜しくも達成できなかったが、これからのRAVENSを担う後輩たちにとっても忘れられないシーズンとなった。 

(2019.2020イヤーブック参照)

2018(平成30)年

前年度は、一部復帰という最高の形でシーズンを締めくくることが出来たレイバンズ。新たにOL#74藤川凌のもとチームスローガン「One at a time」を掲げスタートをきった。

前年度を二部リーグで過ごしたレイバンズは、一部リーグ上位校との試合経験を持つ選手が少なく力不足が明白であった。だからこそ、部員全員が勝利を目指し自主的に行動する、目の前のことに全力で取り組むチームを目指した。

春シーズンは、一部で頂点を目指し勝っていくチームになるため勢いをつけたいレイバンズだった。しかし最終戦の龍谷大学戦では、オフェンスの決定力不足が目立ち秋シーズンへ向けて課題が多く残った。

一部に昇格してから初めて迎える秋シーズン。緊張感をもって試合に挑むレイバンズだったが立命・関学・関大の強豪校に実力差を見せつけられる。
しかし一部唯一の国立大学決戦である京都大学戦では四年ぶりに勝利を勝ち取ることが出来た。
最終戦は近畿大学であり、一部リーグ復帰一年目同士の決戦だった。レイバンズにとってAクラス入りをかけた一戦だった。全てを出し切ったが、惜しくも敗北という結果になってしまった。しかし、来シーズンの勝利の糧になる試合結果を残した。

2017(平成29)年

前年度、21年ぶりに二部リーグへ降格してしまったレイバンズ。何としてでも一部復帰を果たすべく「TOUGH CHOICE」というスローガンのもと主将DL#5遠藤を筆頭にチームは始動した。

一部復帰を実現させるためにも一部のチーム相手に勝利を掴みたい春シーズンであったが、甲南大学戦、龍谷大学戦では立ち上がりの遅さ、決定力不足で惜敗し、不安が残る結果となった。

一戦も負けられないプレッシャーの中、開幕した秋シーズン。立ち上がりの遅さが課題に残る試合が続くものの、追手門学院大学戦、大阪体育大学戦、大阪産業大学戦では完封勝利を収めた。
入替戦出場をかけた大阪教育大学戦。試合前半、G前に攻め込むもなかなかTDを奪えず、2回のFG成功にとどまる。3Q序盤、DB#22増田がインターセプトリターンTDを決め、その後もリードを守り13-6で勝利し、入替戦出場の切符を手にした。
そして、一部復帰をかけた同志社大学戦。FGで先制し0-3で前半終了。試合後半、オフェンスはRB#43錦織のラン、WR#7井上からWR#11中谷へのスペシャルプレーでTD。ディフェンスもDB#9田中のインターセプト、LB#21森田の2度のインターセプトリターンTDなど計7回のターンオーバーを決める。完封勝利を挙げ、無事に一部復帰を果たすことができた。

2016(平成28)年

数年目標にしてきた勝ち越しAクラスの目標がなかなか達成できない現状を打破するべく、2016年度は「Leave no doubt」をスローガンに掲げ、目標を「甲子園ボウル出場」に設定。前年度グラウンドが人工芝化したことに加え、社会人コーチも揃い、勝てる環境が十分に整った。勝てる環境が整っていた。

甲子園ボウルを見据えて春シーズンが開幕したものの、初歩的なミスが目立ち、満足できない試合が続いた。

秋シーズン前半の相手は一部リーグ上位4校。甲子園ボウル出場の目標を達成するにはここでの勝利が必須だったが、立命館大学には0-66の大差で敗戦。強豪校相手に実力差を見せつけられた。

ここまで4戦4敗。チームに勢いを取り戻すためにも、圧倒的勝利を目指したい第5節の同志社大学戦。2回生コンビQB#12福嶋からWR#7井上への55ydsロングパスTDなど下回生が力を発揮し、17-3で秋シーズン待望の初勝利となった。
そして迎えた甲南大学戦。試合開始から両者点数が動かぬままであったが、前半終了3分前、神戸大がファンブルロスト。攻撃権を奪われると、FGを決められ先制を許してしまう。神戸大オフェンスで始まった後半、順調にゲインを重ねるが、度重なる反則で大きく罰退、FGを試みるが失敗に終わる。その後も4Q開始直後にもう一度FGを決められてしまう。なんとしても反撃したい神戸大は、QBサックやロングパスなどで勢いに乗ったように見えた。しかしゴール前5ydsまで攻めたところででまさかのファンブル。そのまま甲南大のオフェンスで試合終了。入れ替え戦出場が決定した。

続く龍谷大学戦、入れ替え戦に向けて勝利し自信ををつけたいところであった。しかし、要所要所で好プレーが見えるも、7-17で敗戦。
迎えた入れ替え戦、相手は桃山学院大学。第1Q後半、QB#19是澤の45ydsランにより一気に敵陣まで進むも、チャンスをものにできずパントへ。しかしDB#15林のインターセプトで再び神戸大に流れを引き寄せる。その後K#9田中がFGを成功させ、今シーズン初となる先制点を獲得する。しかし第2Q中盤、桃山大のTDで逆転を許してしまう。その後は両者拮抗し、時間だけが進む。拮抗が崩れたのは第4Q中盤。福嶋からWR#11金岡への38ydsロングパスにより敵陣へ。流れは神戸大にきたかと思われたが、あと3ydsでギャンブル失敗に終わる。いっぽう桃山大は追加のTD。神戸大は諦めずTDを狙い続けたが逆転かなわず試合終了。21年間守り続けた一部リーグの座を失うこととなった。

(2016年度,2017年度イヤーブック参照)

2015(平成27)年

創部40周年を迎え、エレコム株式会社の協力のもと人工芝の神戸エレコムグラウンドが完成し心機一転。目標のAクラス入りを達成すべく「翔破」というスローガンのもと、2015年度新チームが始動した。
春シーズン公式戦では5戦5勝し、勢い付いて迎えた秋シーズン。
昨年度惜敗した近畿大学へのリベンジ戦では、4Qで近大に2TDを取られるもなんとか逃げ切り初白星を奪う。強豪校の関大、立命、関学にフィジカルの強さに圧勝され完封負けを喫してしまうが、4TDを目標に桃山学院大戦に挑み、見事目標の4TD達成、28-0で完封勝利した。
その後、Aクラス入りを掛け、何としてでも勝ちたいと挑んだ京都大学戦では、先制TDを奪われるも、DB#2林がファンブルリカバーからの65ydsのロングランでTDし、試合展開をガラリと変える。降りしきる雨の中、度重なる京大のランでG前まで攻め込まれ、FG成功し3点の差をつけられるが、オフェンス陣のTE#4望月、WR#11金岡のパス、QB#7櫻井のランでG前5ydsまで一気に攻め込む。TDで逆転勝ちをしたい正念場であったが、京大にインターセプトされ無念の敗退。悔しさの残る試合となった。(7-10)
最終戦の相手は龍谷大学。先制TDを許すも、一気にG前まで攻め込みQB#7櫻井のランでTDし、巻き返す。ディフェンスは4回生を中心に好守備を連発するが、試合後半、QB#7櫻井が負傷するというまさかの事態が起こる。多大なプレッシャーの中、QB#10西原がWR#19岸岡へのパスを成功させるなど、チーム全員が一体となって死力を尽くした。しかし、TDを許し一点差で龍谷大に2pointで逆転を狙われる状況に追い込まれる。全員が息を呑む中、パスプレーでDB#2林が意地のインターセプト。一点差を守りきり、なんとか勝利を収めた。
嬉し涙に包まれ勝利で2015年度を締めくくることができたが、目標のAクラス入りを惜しくも達成することができず、3勝4敗で関西リーグ5位となった。

2014(平成26)年

前年度6敗を喫し、残留したチームにはすべて敗れた状態からスタートした2014年度。去年の借りを返したい、入替戦出場の雪辱を晴らしたい。そんな気持ちから「捲土重来」をスローガンに掲げ、主将DL#52久保を筆頭にチームは始動した。

春の目標は「一戦必勝 〜打倒関大〜」。春シーズンを通して意識し続けた関大戦では、随所に光るプレーがみられたものの、得点には至らず敗戦。横浜国立大学戦、桃山学院大学戦においても惜敗し、それまでの取り組みの甘さを痛感する春シーズンとなった。

気を引き締め直し迎えた秋シーズン。初戦は強豪立命館大学相手に完封負け。さらに国立対決である第2節の京都大学戦を前に、エースQBが負傷するという事態。チームは窮地に追いやられ、結束する。焦りと不安の中迎えた京都大学戦。前半に先制TDを奪ったが、油断、余裕、安堵等の感情は一切なかった。ターンオーバーの多さ、要所でのゲイン、ディフェンスの完封。ゲームに大きく影響するミスが出なかったことや、少ないチャンスをものにできたことで、思惑通り、ロースコア展開で勝ちきることができた。京都大学線での勝利は8年ぶり、初の完封であった。

勢いづいたまま迎えた第3節以降であったが、強豪関西学院大学、関西大学相手には完封負けを喫する。
「勝ち越しAクラス」入りを賭け、なんとしても負けられない戦いであった近畿大学戦では惜敗。気持ちを入れ替え挑んだ龍谷大学戦、同志社大学戦では意地を見せ勝利し、最終成績は3勝4敗5位。
目標の勝ち越しまであと一歩のところで届かず悔しい思いをしたが、長年の宿敵であった京都大学を下し、歴史に名を刻んだシーズンとなった。

(2014、2015年度イヤーブックより)

2013(平成25)年

「Now or Never -歴史を変える- 」というスローガンのもと、数々の取り組みを行ってきた2013年度。
春シーズンはわずか一勝という結果に終わり、負け癖が付いている中迎えた秋シーズン。
初戦の相手は京都大学。開幕戦勝利を目指し春からこの一戦を見据えてきたが、前半から3度のTDを許してしまう。しかしWR#81麻生の60yrdsTD、LB#52久保の二連続QBサックなどで巻き返す。粘りに粘ったディフェンスが京大のRBの独走ランをG前1yrdで抑えるも、ここで試合終了となった(9-17)。
その後連敗が続き、絶対負けられないと挑んだ第6節目の大阪教育大戦。ギャンブルで先制点を許すも、神大オフェンスでRB#27青島のランでTD。そしてG前まで攻められるもDB#1石井がインターセプト。その後もRB#27青島のランを中心にゲインを重ねTDし、ゴール前5yrdsからWR#81麻生がTD。ようやく白星をあげることができた。(20-9)
負ければ入替戦と覚悟して挑んだ近大戦であったが、力及ばす四年振りの入替戦出場が確定する。(14-35)
入替戦の相手は大阪府立大学。チームの誇りをかけて挑む。ファーストプレイで見事RB#27青島が一発TD。OD共に終始神大のペースを維持し、WR#19山野へのパスでTDし、ディフェンスもDL#55嶋崎のロスタックルなどゲインを許さない。最後はRB#28野田がTDを奪い、その後も2TDを追加。見事完封勝利を収めた。(42-0)
春秋通算3勝で、関西リーグ一部7位。17年間過ごしてきた一部リーグの座を守り、一部残留を果たすも戦績的には悔しさの残るシーズンとなった。

2012(平成24)年

「全ては勝つために」をスローガンとして掲げ、勝ちにこだわることをテーマとして取り組んだ2012年度シーズン。主将のDL#92白石、副将のQB#7林、WR/K#19塩見、LB#8長渕をはじめ、経験豊富なメンバーが揃い、チャンスの年であった。

春シーズンの立命館大学戦では強豪立命館大学相手にタッチダウンを1回に抑え、要所でのパスをエースQB林が正確に通し、見事勝利した。その後秋シーズン初戦の関西大学戦に向け、夏も厳しい練習を重ねたが、関西大学戦に惨敗。そして迎えた京都大学戦。同じ国立大学ということもあり、京都大学戦にかける思いは強かった。前半終了時点で7-14で負けていた。しかしここで気持ちを切らさず第4Qでタッチダウン後2ポイントコンバージョンを成功させ、15-14と逆転に成功。しかしこのままでは終わらなかった。試合終了まであと6秒でフィールドゴールを決められ惜しくも京都大学に敗れた。

最終成績は3勝4敗で5位という結果を残した秋シーズンとなった。Aクラス入りを果たしてレイバンズの歴史を塗り替えることこそできなかったが、取り組みが実を結び、思い通りの試合運びができるチームの基盤を作ることのできたシーズンであった。

(2013年度イヤーブック、40周年誌より)

2011(平成23)年

「守るな、攻めろ」をスローガンに掲げた2011年度。シーズンで勝利をあげるためにチーム方針・コーチ体制・トレーニング体制を改革し、チーム全員で勝利を目指した。
春シーズンは大阪教育大学戦、横浜国立大学戦、桃山学院大学戦、龍谷大学戦と4Qでの逆転負けが目立つシーズンであった。
悔しさをバネにひたすら練習とトレーニングを重ねフィジカルアップし迎えた秋シーズン。開幕4連戦を喫し、なかなか勝利を掴めず苦しい時期が続いた。5戦目の同志社大学戦では3Q終了時点で10-10と両チーム拮抗するも、4QでRB#26大仲、QB#7林、RB#29種がTDを決め、快勝を果たし、シーズン初勝利を収めた。6戦目の甲南大学戦では2Qで先制TDを奪われるが、3QでFG成功。4Q残り13秒でRB#29種のTD成功により劇的な逆転勝利を果たすことができた。この流れで勝利したい7戦目龍谷大学戦であったが、力及ばす惨敗。
2勝5敗、関西リーグ6位という結果に終わった。

2010(平成22)年

昨年に比べ4回生選手が少なく、スターターの約半分が2回生という状況で、周囲からは「二部降格の危機」とも囁かれた2010年度。主将DL#75庭山のもと、「常に考え今に懸ける」をスローガンに掲げ、シーズンが始動した。今なお続くMIP投票は、観戦してくださる皆様により深く、より楽しんでいただき、選手一人一人を見ていただけたらという思いで2010年度から開始された。

春シーズンは二部リーグ所属の大阪大学に引き分け、龍谷大学に敗戦、定期戦の横浜国立大学戦は16年ぶりに敗戦と、なかなか思うような試合が出来なかった。

心機一転迎えた秋シーズン。しかし、初戦の関西学院大学戦、二戦目の関西大学戦で完封負け。次こそはと挑んだ同志社大学戦では、第1Q、RB#22木内を筆頭としたRB陣の活躍により先制点を奪う。続く第2Qも2TDを奪うと、その後もLB#42前川のインターセプトで完全に流れを神大に持ってくる。後半に突入しても勢いは止まらず、ディフェンスでもDL#92白石のQBサックなどで同志社にゲインを許さない。試合終了間際、K#82三宅がFGを成功させ3点追加し、31-0と完封で秋シーズン初の勝利となった。

2勝3敗で迎えた第7節、京都大学戦。チームの順位を左右する、なんとしても勝ちたい試合だった。前半の得点はFGのみで3-17と点差が開いてしまう。逆転必須の後半、神大はパスを中心に一気に敵陣まで攻め込むと、TDを奪うがTFPを外し6点追加。試合時間残り約7分にはWR#11東野が16ydsのパスをキャッチしTD。しかし最後の力を振り絞り挑戦した2ポイントコンバージョンに失敗し、15-17と惜敗した。

最終戦の近畿大学戦は、試合時間残り17秒で近大にTDを許してしまうも、21-7で最後に白星を追加し、3勝4敗、単独5位で秋シーズンを締めくくった。

(2011度イヤーブック、40周年誌より)


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