昨年のスターターが多く残り、大園、東内、小澤といったタレントが健在の09年は、周囲からの期待も多く、初の関西制覇も現実的な目標に感じられた。
スローガンをBreak through~勝負の年~とし、言葉通り今年に全てをかけ春シーズン、苦しい合宿を乗り越え初戦の甲南大学戦に挑んだ。
甲南大学は春に対戦して負けている相手であり、苦戦は覚悟していた。試合は神戸のリターンから始まり、1stシリーズからテンポの良い攻撃を見せて先制TD奪った。
その後はお互いに決め手がないまま第2Qへ。ここで神大はパントリターンでセーフティを許し、甲南大は流れを掴んだように追加TDを奪った。神大は直後のシリーズでFGを決めるが、その後は両チーム得点を奪えずに前半が終了した。後半は開始早々FGを決められ、第4Q始めにもTDされてしまう。10-18の苦しい展開の中オフェンスが粘りを見せてTDを奪い、さらにその直後のシリーズに追加TDを決めた。勝利が目前に迫っていたがDefが粘りを見せられずラスト数秒でFGを決められ引き分けで試合終了となった。
優勝と言う目標を達成するためには絶対勝たなければいけない試合であったが引き分けというもはや負けに等しい出だしとなってしまった。その後関西大学と接戦するも負け、同志社にはまさかの大敗を喫した。近畿大学戦ではこれまでの鬱憤を晴らすかのように攻守が噛み合い大勝するも、関西学院大学、立命館大学と連敗し、優勝どころか入れ替え戦の一歩手前という苦しい状況となった。
京都大学戦では入れ替え戦回避を賭けてオフェンス、ディフェンスともに今までの作戦や取り組みなどあらゆることを改善し、万全の準備をして試合に挑んだ。ロースコアの試合となったが結局9-14で負け、チームは入れ替え戦行きとなった。
入れ替え戦、負けたら2部という不安と責任で押しつぶされそうな精神状態の中とにかくできること全てを1ヶ月間やり続けた。試合は序盤、なかなかオフェンスが機能せず、ディフェンスが耐え続ける展開となったが、徐々にオフェンスが調子を取り戻しTD。ディフェンスも1TDを許したがその後は相手オフェンスをシャットアウトし21-7で勝利し1部残留を果たした。
苦しいシーズンでありチームとして上手くいくことは少なかったが最後は勝利を飾ることができた。しかし、優勝を目指したにもかかわらず結果は7位であった。