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2010(平成22)年

昨年に比べ4回生選手が少なく、スターターの約半分が2回生という状況で、周囲からは「二部降格の危機」とも囁かれた2010年度。主将DL#75庭山のもと、「常に考え今に懸ける」をスローガンに掲げ、シーズンが始動した。今なお続くMIP投票は、観戦してくださる皆様により深く、より楽しんでいただき、選手一人一人を見ていただけたらという思いで2010年度から開始された。

春シーズンは二部リーグ所属の大阪大学に引き分け、龍谷大学に敗戦、定期戦の横浜国立大学戦は16年ぶりに敗戦と、なかなか思うような試合が出来なかった。

心機一転迎えた秋シーズン。しかし、初戦の関西学院大学戦、二戦目の関西大学戦で完封負け。次こそはと挑んだ同志社大学戦では、第1Q、RB#22木内を筆頭としたRB陣の活躍により先制点を奪う。続く第2Qも2TDを奪うと、その後もLB#42前川のインターセプトで完全に流れを神大に持ってくる。後半に突入しても勢いは止まらず、ディフェンスでもDL#92白石のQBサックなどで同志社にゲインを許さない。試合終了間際、K#82三宅がFGを成功させ3点追加し、31-0と完封で秋シーズン初の勝利となった。

2勝3敗で迎えた第7節、京都大学戦。チームの順位を左右する、なんとしても勝ちたい試合だった。前半の得点はFGのみで3-17と点差が開いてしまう。逆転必須の後半、神大はパスを中心に一気に敵陣まで攻め込むと、TDを奪うがTFPを外し6点追加。試合時間残り約7分にはWR#11東野が16ydsのパスをキャッチしTD。しかし最後の力を振り絞り挑戦した2ポイントコンバージョンに失敗し、15-17と惜敗した。

最終戦の近畿大学戦は、試合時間残り17秒で近大にTDを許してしまうも、21-7で最後に白星を追加し、3勝4敗、単独5位で秋シーズンを締めくくった。

(2011度イヤーブック、40周年誌より)



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