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2005(平成17)年

主将DB#25矢野川、DL#57中西、LB#5清水と強力なプレイヤーが残った2005年度は目標を「関西制覇」と定め、春・夏と厳しいトレーニング、練習に耐え、シーズンに挑んだ。

そして迎えた初戦は三年連続同じ宿敵京都大学。試合開始早々、相手オフェンスのピッチミスを神大ディフェンスがリカバー。このチャンスをしっかりものにして、先制タッチダウン。その後も追加点を決め、神大リードで前半を折り返す。しかし後半は次々とタッチダウンを奪われ、逆転を許してしまい例年通りの嫌な空気が流れた。ところが試合残り6分から神大オフェンスが奇跡のドライブ。試合終了間際にタッチダウン&ツーポイントコンバージョンを見事に成功させ、8年ぶりの勝利をおさめた。

このまま勢いに乗りたいところだったが、続く関西大学、関西学院大学、立命館大学に3連敗を喫してしまう。その後も、悪い空気を断つことが出来ず、同志社大学、近畿大学にも敗れ、シーズン最終戦の龍谷大学戦は意地を見せ勝利をおさめることが出来たが、2勝5敗で
入れ替え戦へ突入。

入れ替え戦の相手は京都産業大学。絶対に負けられない試合。全てをかけて臨んだが、試合開始早々、オフェンス、ディフェンスともに歯車が噛み合わず、簡単に先制を許してしまう。その後も次々と点を奪われ、17対0で前半終了。会場には、嫌な空気が流れ、全員がそれに呑まれたかに見えたが、選手達だけは違った。

まさに全員が一丸となり、オフェンスはタッチダウンを重ね、ディフェンスは相手の攻撃を完全にシャットアウト。17対17の同点になり、試合残り2分。フィールド中央付近で相手のパスオフェンスをDL#57中西が激しいタックルでファンブルさせ神大が見事にリカバー。WR#88齋藤やQB#7多和らの活躍で、相手陣25ヤードまで攻め込むと、残り一秒でフィールドゴールを選択。これを見事にK#43三輪が決めて逆転し、一部残留を果たした。



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