前年の入れ替え戦をかけたトーナメントでの敗北から翌年の1部リーグ昇格に至る草創期における変革・変動のシーズン。
まず、人材面での充実があげられる。
2部リーグでは突出した部員数を誇り、また、77年シーズンに辛酸をなめたメンバーが成長するだけでなく、新入生を迎えて選手層が格段に厚くなった。
それに伴い、戦術も変化していった。
さらにこの年の春、初めて京都大学と練習試合を行うことができた。
京都大学にとっては新人戦の相手に選んだ、という程度の試合ではあったが、京都大学グランドには所狭しとRAVENSを応援する人が集まった。
当時RAVENSは「第二の京大」と一部のマスコミに持て囃されていたが、やはり1部リーグとは違うという認識を新たにし、「神大RAVENS」としての確固たる地位を得たいという気持ちは大きく膨らんでいった。
78年シーズンは、ブロック2位という成績に終わったが、チーム全員が一丸となり、1部リーグ昇格を成し遂げる翌シーズンの「プロローグ」となったシーズンであったと言えるだろう。
(レイバンズ30周年記念誌より抜粋)