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1998(平成10)年


 前年、4位に入るなど躍進し、3強に分け入るチャンスと目論んで挑んだ98年度のシーズン。
 秋のリーグ戦では、初戦の近畿大学戦で大勝して波に乗り、続く3強を打ち負かす、という計画だったが、怪我も少なく、満を持して臨んだ近畿大学戦では、RB#40朴木のTDランやDB#29平野のインターセプトなどで前半大量リードを奪いながら、後半にディフェンスがばてて逆転負けを喫した。これがシーズン最後まで尾を引くことになった。

 第2戦目の京都大学戦では主力の怪我などで大敗。続く立命館大学戦では完封され、関西学院大学戦も力負けと、3強の壁は予想よりも遥かに高く、あっという間に過ぎ去った。

 照準を1部残留に切り替えて望んだ同志社大学戦。95年から97年にかけて入れ替え戦では3年連続で対戦し、春にはキッキングのミスで失点した因縁の相手である。5点リードで迎えた第4Q、オフェンスが前に進まず、自陣でのディフェンスが続く苦しい展開となった。だが、最後は最終学年でDEにコンバートされて活躍した#69加藤が見事にQBサックを決めて勝利した。

 最終戦の大阪産業大学戦では、入れ替え戦を賭けた捨て身の勝負となった。この大事な一戦でオフェンス・ディフェンスが実力を発揮。シーズンで最も安心できる戦いぶりで勝利し、98年度シーズンを終えた。

(レイバンズ30周年記念誌より抜粋)



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