*

卒部コメントvol.2 副将 高塚 弦

卒部コメント第二弾。アメフトに対する思いは人一倍、熱き副将、OL#58高塚からのコメントです。



  フットボールを始めたのは、中学一年生の時。特に何も熱中してこなかった私は、部活動の勧誘で「アメリカンフットボールは適材適所。」という文句に惹かれ入部を決意しました。しかし厳しい練習に耐えきれず、辞めようかと考えたこともありました。そこで当時の顧問の「一度やるといったことから逃げるのは男じゃない。最後までやり抜いた者にしか手に入らない何かがきっとある。」という言葉が私を変えてくれました。試合に出場し、仲間と勝ち取った勝利で努力が報われた瞬間、もっと上手くなりたい、もっとフットボールを知りたいと思うようになりました。
  レイバンズに入部を決めたのはそうした考えがあったからです。レイバンズで過ごした四年間を振り返ると、下回生時は先輩方のレベルに圧倒され、練習についていくのがやっとで、自分の力のなさを実感する毎日でした。そんな中、二年生の秋シーズンの京大戦勝利は下回生ながら「このチームはもっと上に行ける。」と確信したのを覚えています。しかし三年時には勝ち越しを逃し、目標を甲子園と掲げ、副将に立候補した今年は二部降格と現実は厳しいものでした。この一年間で私は結果を出すことの難しさ、チームを引っ張ることの大変さを身に染みて感じました。社会にでてもここでの経験を無駄にしないように生きていきます。
  四年間、なかなか勝つことはできませんでしたが、それでもこのスポーツの素晴らしさを私は伝えたいです。OLとDLが本気でぶつかり合う格闘技のようなハードさ、緻密な戦略が組まれてそれを実行するという組織力、またProIのPowerのアサイメントもタイトイーグルからのスタンツも知らないのに、必死に声を張り上げて応援してくれる観客やスタッフなど、どれもフットボールにしかない魅力です。多くの人がフットボールに触れ、そしてその中の学生頂点にレイバンズが立つ日を夢見ています。
最後に、このレイバンズで共に戦ってくれた最高の仲間たちと出会えたこと、私を成長させてくれたこと、大好きなフットボールを十年間やり切れたこと、そのどれもに感謝しています。この四年間は私の誇りです。
  そして、後輩たちへ。一年間ついてきてくれてありがとう。最終戦が終わって、みんなに一部リーグの舞台を残すことすらできなかったことは申し訳ないし、自分自身ああいう形での引退となって悔しい思いしかない。この悔しさは一生忘れることはないと思う。どんな理由を考えても、俺たちが一番弱いから負けた。あるのはただその事実だけだから、後輩たちにはとにかく強くなってほしい。今年一年自分に、チームに何が足らなかったのかを全員が当事者意識持ってこれから取り組んでほしい。アメフトは本当に素晴らしいスポーツ。でもそれは勝ってこそ。今年最後まで四年生を支えて一緒に戦ってくれたみんなならDiv1復帰、そして甲子園ボウル出場へとレイバンズを導いてくれると信じてる。しんどいことやうまくいかないことのほうが多いけど、最後の最後までやり抜いてほしい。
  最後になりましたが、応援してくださった皆様、四年間、沢山のご支援ご声援本当にありがとうございました。日々の寄付の数々、スタンドでの大きな声援、アドバイスを下さったOBの方々など、特にこの一年はそのありがたさを感じました。最終戦前日、アメフト人生を振り返り、ここまでこれたのは私の力だけではなく、本当に様々な人の支えのおかげだと心の底から感じました。皆様に勝利という形で恩返しできなかったことは心残りですが、その支えがあったからこそ私たちは四年間最後までやり切ることができました。本当に感謝しています。これからも後輩たちは、レイバンズは高みを目指し日々取り組んでいくので、是非変わらぬご声援宜しくお願いします。

2016年度副将 高塚弦



« »