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#97 庭山 篤(DL)

インタビューリレーのラストを飾るのは、主将・庭山。アメフト未経験者ながら、その体格を生かして、この4年間DLとしてプレーし、今年は主将としてチームを引っぱってきた。

主将になって変わったことを聞いてみると「部外に関しては、社会人の方とお会いして話をすることが多くなり、応援していただいているということを強く感じるようになった。部内に対しては、自分が言う立場だからこそ『自分がやらなければ』という思いが強くなって、今まで以上に意識している。」ということだった。
高校まで野球を続けていたが、大学入学を機にアメフトをはじめた。「アメフトはビデオを見てイメージをためたりして、相手を強く意識することが魅力かな。あとは目の前の人間と勝負するのが楽しい。チームスポーツではあるけど、最終的には1対1。何よりも勝った時の気持ち良さは最高!」だそうだ。
そんな、魅力的なアメフトだが、この1年を振り返ってみて1番に出てきたのは「苦しかった。きつかった。」という感想。けれど、それもシーズンを過ごしていくなかで変わっていった。「ターニングポイントは同志社戦。『俺たちにもできるんじゃないか』と思えたし、チームも変わったと思う。甲南戦で下回生にも自信がついたはず。やっぱり、勝つと変わるな。」

最後に、いつも応援して下さるファンの方々に伝えたいことを聞いてみると、「Lineという目立たないポジションですが、WRやRBのような花形ポジションはLineあってこそです!ぜひ、注目して見てください!」とのこと。さらに、ご両親に対しては「ホンマによくしてもらっている。野球から数えて16年間もサポートしてもらっているので、最後に良い試合をして恩返しをします!」と、感謝の気持ちが溢れ出てきた。

様々な思いがつまったこの1年間。その最終戦がいよいよ近づいてきた。「近大戦はチームとしても、4回生としても最後。全員が活躍して、全員が笑って終わりたい!」
近大戦では、4年間のすべてを懸けた、庭山の熱いプレーが見られるだろう。

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#71 横田諒(OL)


 レイバンズ一しょうもない人に毎年選出され、見事殿堂入りを果たした。普段は一人で話し続け、誰も聞いていない場面もしばしば見受けられるが、今年のチームには欠かすことのできない存在であることは間違いない。

 彼のレイバンズでの4年間はケガが続き、苦しい時期が多かった。何度も思い悩み、心が折れそうになった。ただ、そういうときには気づけばいつも自分を支えてくれる先輩・同回生の存在があった。「俺の家でゲームがしたいからっていう風を装って実は心配してくれてて…。ほんまにいつもそうやって俺を励ましてくれてた。しんどいことはいっぱいあったけど、自分は1人じゃないんやなと思った。親にも同回にも迷惑かけっぱなしやけど、本当に感謝してる。」と話してくれた。
 「プレーで貢献できなくても、4回生として出来ることはたくさんある。練習の雰囲気を自分が盛り上げたり、プレー表を作って他の選手が練習に集中できるようにしたり…。他にも1回生が試合で早く活躍できるように育成してきた。」普段の彼とはまた違った一面を垣間見ることができた。

 最終節、近大戦への意気込みを聞くと、「俺らが4年間やってきた集大成。すべてをフィールドで発揮できるようにサポートしていきたい。全員でやって全員で勝つ試合をしたい。」と話してくれた。

 実は誰よりも自分の役割を認識しチームのことを考え、貢献してきた。彼の努力なしに今年のチームはなかったかもしれない。
彼の熱い想いの成果を、是非ともその目で確かめて欲しい。

#81 岡本 航(WR)

今回のインタビューは、クールに見えて実は熱い、イケメンWR岡本航。

RAVENSに入ったのは、特に熱い勧誘を受けたわけでもなく、体育会のノリにすいこまれたから。高校までは野球を続け、「大学に入ったら、遊びたいなぁ・・・」なんて思っていたのもつかの間。「高校のときに『神大のアメフトは強い』って聞いて、興味を持った」らしい。やはり彼には体育会系の雰囲気が合っていたようだ。

「RAVENSのWR」といえば、昨年引退した大園(旧#24)が記憶に新しい。そんな偉大な先輩がいたため「3回生までは先輩に頼ってばかりだった」と言う。しかし今年は最上回生。「自分がやらなあかん。」と、責任感が出てきた。下回生への指導や雰囲気づくりなど、彼自身が頼られる立場になり、努力を続けているようだ。

そんなWRパートは「下回生がよく頑張ってくれている。」と言う。春シーズンは初戦の大阪大学戦以降、ケガをして悔しい思いをした。そうして彼がリハビリをしている間、下回生が伸び、今では1回生も活躍している。

前節、京都大学戦ではTDを決めたが、「うれしいし、気持ちいいけど、やっぱり勝たないとだめ。自分がもっとQBをフォローして、パスもしっかり取っていれば・・・」と悔しそうだった。だからこそ近畿大学戦は「オフェンスで結果出して、4年間やってきてよかったって思って終わりたい!」

最終戦では岡本のプレーにご注目!!

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#42 前川洋介(LB)


フィールドにいてもサイドラインにいても、常に声を張り上げてチームの雰囲気を盛り上げてくれる。強面なのだが、細かいところにも気付くことができて、実は優しい性格なのが彼である。

今年の春シーズン、思うような結果が出せなかったためとても悩んだ。「1~3回生では、とりあえず『目の前の試合に勝ちたい!勝ってやる!』という気持ちでやってきた。でも、4回生はそうはいかない。このチームの勝敗が、すべて自分達にかかっているという責任感を持つようになった。それと同時に、秋には絶対に勝たなければならないというプレッシャーがすごくのしかかってきた。」と、語る。
しかし、4回生にしか味わえない楽しさもあるという。「チームの色んなことに携わることができるのが、4回生でもある。今は、本当に楽しい!」と、笑顔で話してくれた。

自身がパートリーダーを務めるLBパートについては、「オレが下回生のときには、1学年2~3人しかいないパートだった。それが今や17人もいるからまとめるのが大変。」というが、LBではそのときのパートリーダーが絶対君主となる帝国主義が代々築かれているので、まとまりに関しては心配なさそうである。また「先輩から教えていただいたもの、やってくれたことは、すべて絶対に後輩達に還元していきたい。」と、強く語ってくれた。


勝ち越しがかかる残り2戦。13日の京都大学戦は目の前に迫っている。「京大は、同じ国立大学なのに、1回生の時から、一度も勝てたことが無い相手。特に、去年は、京大に負けて入れ替え戦に行くことになった。今年は、自分がフィールドで戦える最後の年だから、今年こそは今までの雪辱を晴らしたい。」と、言う。
13日の京大戦は、是非前川のプレーに期待したい。

#m.i

♯98 寶田 康裕(RB)


みんなからは、「チャップ」と呼ばれているRAVENSの愛されキャラクター。もちろん、笑った時の顔は誰もが癒されてしまう。

2人しかいないFBの1人として試合に出場し、奮闘している彼に4回生になっての率直な思いを聞いてみると、「俺がやってやる!という気持ちが芽生えた。そして、下回生に少しでも自分が教えられることを教えてあげたい」と、答えた。また、RAVENSがどれほど大きな組織であるのかも、4回生になって強く実感したと言う。
「いろんな場面で自分たちはたくさんのOBの方々や後援会の方々に、応援され、支えられて、今練習出来ているんだと感じる。だからこそ、自分たちはその声援にこたえるためにも、試合で結果を残していきたい。」と、強く語ってくれた。

シーズンに入ってからは、とにかく目の前の一戦を勝ちに行こうと1プレー1プレーを大切にし集中してきた。第3節の同志社戦は、春からなかなか思うようなプレーが出来ていなかったオフェンスチームがやっと結果を出せた一戦となった。「やっと・・・!という感じだった。あの試合ではチームが団結し、お互いを信じあって勝利をつかみとれた。」と話してくれる表情は、本当に嬉しそうだった。

次節、甲南戦は「何がなんでも勝ちたい」と言う。
「様々な不安はあるものの、チームの勝利に貢献したい。大切な残す三戦の第一戦。この4年間やってきたことを、全てぶつけていきたい。死にものぐるいで勝ちに行きます!」と、闘志をメラメラと燃やしていた。

#m.i

#17 種田 康人(DB)



ラグビー部に所属していた高校時から、心機一転、アメフトを始めた。「多くの人が大学から始めるスポーツなら、スタートラインはみんな同じ。その点で自分の成長や結果が分かりやすいと思った」。そして未経験者にも関わらず1回生の頃から試合に出場し、今やチームにとって必要不可欠な存在へと成長。キックでもDBとしても試合に出場してチームに貢献し、なんでもそつなくこなせるセンスの良さが彼の強みである。

今年はディフェンスのパスリーダーを務め、さらに責任感が増したようだ。「試合でパスを出されたら、それがシステムの問題でも個人の問題でも自分の責任。色んな人の細かい部分まで見ていかないといけない。怒るときも、人によってそのとらえ方は違うから、しっかりコミュニケーションをとっていかないといけないところが難しい」と、日々頭を悩ませている様子。前節立命館大学戦については「ディフェンスが1stシリーズで一発でTDを許し、流れを持っていかれた。立ち上がりからしっかりやらないと。DBがもっと頑張らないといけない」と振り返る。


そして次節甲南大学戦への意気込みを聞いた。「残り後半3戦勝てたら勝ち越しで、その初戦となる試合。去年の秋は勝てた試合だったのに本当に悔しい思いをした。今シーズンを左右する一戦だから、絶対に勝ちます」。

#28 三宅智之(RB)

高校までは大好きな地元、広島でサッカーをやっていたという三宅。その抜群のキック力を活かして、RBとしてだけではなくキッカーとしても活躍中。

同志社戦では、28ydsのゲインを奪う素晴らしいランプレーを見せ、流れをつくってくれた彼に、同志社戦を振り返ってもらうと、「勝って良かった。勝てたことで立命館にチャレンジャーとして臨める。自分の役割も果たせたし、オフェンスもかみ合ってた。シーズン後半の戦い方の変わった試合。」と答えてくれた。

RBパートについて聞いてみると、悩みながらもこう答えてくれた。「アメフトを楽しもう!っていうパートかな。厳しくやる、っていうより、良いプレーができた時に楽しむ。やっぱり目立つポジションやから、自分が目立つことを考えて楽しむ。」とにかくアメフトを楽しむということを強調した。

応援してくれている方への一言をお願いすると、「ほんとに感謝してる!勝つことで感謝を示せると思うから、残り4戦、全勝するつもりで戦う。」と熱く語ってくれた。

最後に、立命戦へ向けての意気込みを聞いた。「立命館はめっちゃ強いけど、勝つつもりでいきたい!勝てたら嬉しいし、シーズン全体見たら変な試合はできん。必死に食らいついていく!!」

立命館から勝利をもぎ取ろうとする熱意が伝わってきたインタビューだった。三宅のラン、キックに注目!

#m.s

#3 花田 英大(LB)


昨年度も中心選手としてチームに貢献してきた彼は、先輩からも後輩からも同回生からも信頼が厚く、周囲にも認められた存在である。にもかかわらず、アメフトでの自分の長所を尋ねると「ほんまに何にもない!」と答える彼は謙虚そのもの。豊中高校時代から続けてきたフットボールも今年で7年目、その知識と経験の多さもまた、彼の強みである。

今年度、ディフェンスリーダーを務める彼にチームを率いる立場として意識していることを聞くと、「LB以外の他のパートのビデオも見て、この練習は何を意図した練習なのかと考えるようにしている。他のポジションのことを分かっていると、いざ本番になったときにDLはどう動くかとかが分かるから」と答えてくれた。しかし一方で「ただ、それでも自分以外のポジションのことは結局他人事になってしまって、適確に教えられないときがある」と、ディフェンス全体を見ることの難しさに苦労しているようだ。

今季初の白星を挙げた前節同志社戦を「DLがよく頑張ってくれてよかった。でも自分が目立てなかったのは反省」と振り返った上で、次節立命戦に向けての思いを聞くと、「相手は本当に強いけど、何が何でも喰らいつく。1つビッグプレーをして、流れを一気にチームにもってきたい。」と、強い思いの感じられる答えが返ってきた。



彼は今年は特にOBの方々や後援会、ファンの方々と接する機会が多く、本当に多くの人に応援されていると感じたそうだ。「春はボロボロで、本当にハラハラさせてしまったと思うけど、あと残り4戦で『変わったな』というところを見せたいと思っています。応援よろしくお願いします。」

迫る立命戦、我らがディフェンスリーダー花田のビッグプレーが見られるか、その目で是非確かめてほしい。

#22 木内亮平(RB)

色の黒さをいつもいじられる彼。鍛えられた肉体はムキムキらしい。トレーナーとして入部したはずが、トレーナーだったのもほんの一瞬で、選手と一緒にトレーニングをしているうちに、いつの間にか選手になってしまっていたそうだ。素晴らしい走りを見せてくれる一方、とても優しい一面をもっていて、見ていてとても癒される。

そんな彼に4回生になって意識したことを聞いてみると、「上回の先輩が居なくなって甘えられなくなり、プレーでも下回をひっぱっていけるように意識している。」と答えてくれた。

ラインの間をぬって木内が走り出てきたときは、とても気持ちが良いものだ。レイバンズ一の俊足をもつRB木内にパートについて聞くと、「マイペースやけど、自分たちなりにやることを考えるパート。RBが好きだ」と照れながら答えてくれた。社会人との練習で教えてもらったことを新しい技術として吸収するそうだ。

印象に残っている試合を聞くと、悩んだ結果、2008年の横国戦を挙げてくれた。RBとして初めて出た試合で、G前でファンブルしてロストしてしまったという。「何も出来ないということを痛切に感じた。アサイメントなど、アメフトって難しいと思った。」と語ってくれた。

そんな木内も今ではチームになくてはならない存在である。同志社戦に向けての一言を聞くと、「オフェンスがやります!僕がやります!!」と、意気揚々と答えてくれた。

木内のランプレーを乞うご期待!!

#m.s

#90 福島正真(DL)

“草フット界のハニカミ王子”として入部した彼も、もう4回生。アメフト歴は7年になる。将来は船乗り、という、海とアメフトをこよなく愛する福島の今の想いを聞いた。

4年間を振り返ると「ほんまに早かった。あっという間で、気付いたらラストシーズンやし、もう3戦目。残り2ヶ月はもっともっと濃くしたい。」と語ってくれた。彼が4年間過ごしたDLパートは「やる時はやる、楽しむ時は楽しむ」といったように切り替えがしっかりしているそうだ。「自由やけど、やる時はやる!っていう雰囲気。良い先輩ばかりで、本当にDLで良かった」と笑顔を見せた。人数が少ないパートではあるが、とても充実した毎日が過ごせているらしい。

そんな福島は、実家から大学へ通っている。毎日が終電との闘いだそうだ。熱心に応援してくれる家族に対しては「いつもお世話になっています。引退まであと2ヶ月、卒業まであと半年やけど、これからもよろしくお願いします。」と恥ずかしそうにメッセージを残してくれた。また、誰もが知っているほど甥っ子が大好きで、写メや動画でいつも癒されているらしく「可愛くてしかたない」と、アメフトに向かう表情とはまた違った一面が見られた。

ここで前節、関大戦を振り返ると「ディフェンス全体が浮き足立っていた。DLはその中で落ち着いて、良い雰囲気つくっていくべきやったのに、それができなかった。」個人的には「深読みしすぎて、自分の動きができなかった。もっと素直にプレーできたらよかったのに。関大OLにも結構やられてしまってRunを出されてしまったし・・・あかんかったな。」と悔しそうな表情に。そして「だからこそ、同志社戦はOL圧倒して、Runを止める!Passラッシュかける!勝ちます!」と、関大戦での悔しさを同志社戦に思い切りぶつけるという熱い気持ちを語ってくれた。

 

4年間で印象に残る場面は「2007年同志社戦の荒谷さん(旧#90)のファンブルフォース。あれはほんまにすごかった」。今年の同志社戦では、同じ#90を背負う福島がフィールド大暴れしてくれるだろう。

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