昨年度も中心選手としてチームに貢献してきた彼は、先輩からも後輩からも同回生からも信頼が厚く、周囲にも認められた存在である。にもかかわらず、アメフトでの自分の長所を尋ねると「ほんまに何にもない!」と答える彼は謙虚そのもの。豊中高校時代から続けてきたフットボールも今年で7年目、その知識と経験の多さもまた、彼の強みである。
今年度、ディフェンスリーダーを務める彼にチームを率いる立場として意識していることを聞くと、「LB以外の他のパートのビデオも見て、この練習は何を意図した練習なのかと考えるようにしている。他のポジションのことを分かっていると、いざ本番になったときにDLはどう動くかとかが分かるから」と答えてくれた。しかし一方で「ただ、それでも自分以外のポジションのことは結局他人事になってしまって、適確に教えられないときがある」と、ディフェンス全体を見ることの難しさに苦労しているようだ。
今季初の白星を挙げた前節同志社戦を「DLがよく頑張ってくれてよかった。でも自分が目立てなかったのは反省」と振り返った上で、次節立命戦に向けての思いを聞くと、「相手は本当に強いけど、何が何でも喰らいつく。1つビッグプレーをして、流れを一気にチームにもってきたい。」と、強い思いの感じられる答えが返ってきた。
彼は今年は特にOBの方々や後援会、ファンの方々と接する機会が多く、本当に多くの人に応援されていると感じたそうだ。「春はボロボロで、本当にハラハラさせてしまったと思うけど、あと残り4戦で『変わったな』というところを見せたいと思っています。応援よろしくお願いします。」
迫る立命戦、我らがディフェンスリーダー花田のビッグプレーが見られるか、その目で是非確かめてほしい。