卒部コメントvol.8 チーフトレーナー 大島菜苗
卒部コメント第8弾は、チーフトレーナー 大島菜苗です。
新歓でチームの雰囲気と、四年間一つのことに打ち込むことへの魅力に引かれ、実際にアメリカンフットボールを観戦しその熱さに胸を打たれ、私はレイバンズへの入部を決めました。思い描いていた大学生活とは全く異なる私の四年間でした。レイバンズに入部し、一つのことに打ち込むこと、仲間とのぶつかり合い、信頼、全てが本気だからこそ生まれるもので、ここでしかできないことを沢山経験しました。スタッフとして一歩引くことなく、一部員として選手やコーチの方々と対等に、チームの勝利について考え、意見を言える環境を作って下さったことにとても感謝しております。本気で『全勝』を掲げ取り組んだ最後の一年は、何度も自分の存在意義に悩みました。スタッフである私たちは、どんなに考えて取り組んだとしても、明確な結果は見えません。今のままでいいのか、トレーナーが、私が、チームに何を貢献しているのか、自問自答して一年が過ぎました。結果は目標とは程遠い三勝でした。まだまだ考えられたこと、出来たことはあったと思います。ただ、勝利した時の言葉に表せない嬉しさ、負けた時の悔しさは今でも鮮明に覚えています。一部という晴れ舞台で戦えた事を、とても誇りに思います。この四年間のレイバンズでの経験は、私にとってかけがえのないものです。関わって下さった全ての方々への感謝の気持ちを忘れずに、これからも色々な事に挑戦して行こうと思います。
現役のみんなへ。はじめに、チーフとして一年間至らない点は多々あり沢山迷惑かけて、それでも温かく見守ってくれて本当にありがとう。レイバンズでアメフトに打ち込むことができる時間は限られていて、あっという間に終わってしまいます。目の前のひとつひとつにこだわった先の勝利は、この上なく嬉しいと思います。不安な事、しんどい事、沢山あると思いますが、今しかないこの時間を思いっきり楽しんで下さい。これからのトレーナーユニットにも期待しています。チームのために自分たちは何ができるのか、一部員として勝ちにこだわり、考え続けて、チームに勝利を導いて下さい。これからもずっと応援しています。
最後になりましたが、コーチの方々、OB・OG会、後援会、保護者、ファンの皆様、私たちがこうして、学生主体という形の中でアメフトに打ち込めておりますのは、本当に皆様のご声援があってこそです。心より感謝申し上げます。今後とも変わらぬご支援、ご声援を宜しくお願い致します。
2018年度チーフトレーナー 大島菜苗
卒部コメント vol.7 主務 橋詰夕香
卒部コメント第7弾は、主務 橋詰夕香です。
私は、二回生の秋、二部降格となった入替戦の少し前に、最終学年で主務になることを決意しました。その後二部降格が決まり、先輩達の成し遂げることのできなかった目標である甲子園ボウルを、私達の代で必ず掴むと強く思ったことは今でも覚えています。
この一年間は、主務としてチームを引っ張るにあたり、悩み、足掻き、もどかしく思うことも多くありました。今年は『全勝』を目標としましたが、一部で戦った経験のない後輩や、高く掲げた目標に疑問を呈する部員をどのようにまとめるか、どのようにチームを一つにするかが一年間通しての課題でした。
チームが一つになったと最も感じた瞬間は、最終シーズンの京都大学戦です。立命、関学と強豪校に敗戦し、後のない状況で、私達部員の試合への思いも並々ならぬものがありました。また、四年間部活してきた中で最も観客の方々も多く、声援も最も盛り上がりました。部員を中心にチームや会場全体が一つになって勝利することができたと感じ、とても嬉しく思いました。一生忘れることのない試合の一つです。
今年一年、目標を達成することができず、全勝にも甲子園ボウルにも届かなかったことは本当に悔しく思っています。初戦の立命戦で善戦したことを多くの方に褒めて頂きましたが、敗戦したのに褒めて頂くなんてこのチームはまだまだだという思いでいっぱいでした。来年度以降、日本一を目指し成し遂げることができるチームになってほしいと心から願っています。
現役のみんなへ、まずは今年一年私達についてきてくれて本当にありがとう。約130名にものぼる皆が真剣に目標に向かって考え練習し、時には馬鹿をする姿が私の原動力でした。本当に楽しい四年間でした。このチームには四年間続ける価値があると自信を持って言えます。辛いときも苦しいときも、勝利への喜びや敗北への悔しさを胸に、多くの部員と助け合って日々過ごしていってください。
最後になりましたが、コーチの皆様、後援会、OB・OG会、ファンクラブ、応援団、保護者の皆様をはじめとした、今年一年チームを応援してくださった全ての方々に心より御礼申し上げます。私の至らぬ点も多々ありご迷惑をおかけしたこともありましたが、皆様の応援のお言葉や試合会場での声援を非常に心強く感じておりました。来年度以降は私も応援する立場として、チームを支えていきたいと思っております。試合会場等でお会いした際にはお気軽にお声がけください。
今後とも神戸大学レイバンズを宜しくお願い致します。
2018年度主務 橋詰夕香
卒部コメント vol.6 キックリーダー柳瀬翔太
第6弾は、TE#47 キックリーダー柳瀬翔太です。
今年度幹部の中では唯一、私は大学からアメフトを始めました。高校時代はまさか自分がアメフトをするとは思っていませんでしたが、実際の試合を観戦してその激しさと緻密さに魅了され、何より未経験者でも真剣に日本一を目指すことができるという環境に惹かれ、入部を決意しました。
入部して初めてヒットをした時のことは鮮明に覚えています。今まで受けたことのない衝撃を受け、後ろに吹き飛ばされました。こんなことを毎日、何回もやるスポーツを続けられるはずがないと思いました。しかし、試合で活躍する先輩方はとても格好良く、自分も来年からあの舞台で活躍するんだと期待に胸を膨らましながら過ごした一年でした。
二回生になり、先輩方の練習に参加すると、自分の無力さを痛感しました。システム形式の練習にはほとんど入れてもらえず、練習内外で怒られてばかりの日々、自分にアメフトは向いていないのではないかと思い、何度も退部を考えました。そんな中、立命館大学戦のKICKで出場させて頂く機会がありました。結果は完敗でしたが、初めてチームの一員である実感を得たと共に、チームに微力ながら貢献できている事がとても嬉しかったです。
三回生では自分の中で大きな出来事が二つありました。ポジションをコンバートしたこと、そしてPCリーダーになったことです。この頃から試合に出てチームに大きく貢献したいという思いが強くなり、自分の長所を考えるようになりました。技術もなく経験もない、筋力もなく足も遅い自分がどうすれば試合に出られるのか、どうすればリーダーとしてチームをまとめられるのかを必死に考えましたが、中々結論は見つからず、もがき苦しんだ一年でした。しかし、今から思えば、一年間自分の長所を探しながら常に考え、試行錯誤してきたことが結果的に自分の長所となっていたのだと思います。
そして四回生になりました。自分の考えた練習やアサイメントがチームの勝敗に直結することにやり甲斐とプレッシャーを感じ、チーム全体をまとめることの責任と難しさを感じた一年でした。一日の大半をグラウンドとクラブハウスで過ごし、多くの練習やミーティングを重ね、自分達なりに全勝に向かって精一杯努力したつもりでしたが、目標には届きませんでした。日本一への覚悟が足りず、やりたくても妥協してしまった事も多くあるので、沢山後悔しています。しかし、足りないながらも工夫しながら全力で目標に向かっていたからこそ、今年は今までの人生の中で一番充実していて、一番楽しい一年になりました。
レイバンズは日本一になったことのないチームなので全員が疑いなく日本一を目指す伝統がありません。そして、ODに比べてKの重要性に対する意識が低いです。しかし、直接間接、大小の違いはあれど、選手スタッフ、スターターリザーブ関係なくチームに貢献できるのが学生主体で培ってきたレイバンズの素晴らしい伝統だと思います。私たちの代ではこれらの正の伝統を伸ばし、負の伝統を変えることができず、目標を達成できませんでした。現役の人達は多くの議論を重ね、新しいことに挑戦し、レイバンズの正の伝統を守りながら負の伝統を変えて行き、日本一を達成して下さい。
最後になりましたが、四年間どんな時も応援し、支え続けくれた家族、学生主体を大切にして選手のことを一番に考えて頂きながら時に正しく軌道修正をして頂いたコーチ陣、私たちを1部という最高の舞台で戦わせて下さった先輩方、いつも暖かいご支援、ご声援を頂いたOB会や後援会、ファンクラブの方々、本当にありがとうございました。全勝という目標を達成できず、結果で恩返しできなかったことが心残りですが、レイバンズが日本一になる日まで、引き続き愛のある応援を宜しくお願い致します。ありがとうございました。
2018年度 キックリーダー 柳瀬翔太
卒部コメント vol.5 ディフェンスリーダー 田中新
第5弾は、LB#18 ディフェンスリーダー田中新です。
僕がアメフトを始めたのは高校生からで特にやろうと思っていたこともない時に勧誘され、かっこよさに惹かれて始めました。高校は神戸大学と環境が似ていてコーチが少なく自分たちで考えることがとても多く人間として成長できた三年間でした。大学ではアメフトを続ける気は全くなかったのですが、高校同期の藤川が入り、その場のノリで高橋と一緒に入部しました。1回生の時はDBとして先輩たちの練習に参加させてもらい高校と大学の違いを体験できたいい一年でした。2回生では春にLBへコンバートし、自分のいいところを引き出せるいいコンバートだったかなと思います。秋には先輩たちの怪我などもあって試合に出させていただくこともあり、試合でしかできない経験などをさせてもらうことができました。3回生では勝ち続けることが当たり前の2部での一年間を上回生として過ごし、今までは言われた通りに過ごす下回生でしたが上回になり主体性を持って練習などに取り組むことができるようになりました。また、自分の最終学年で1部で戦いたいという気持ちもとても強くその願いを実現するために頑張った一年でもありました。4回生では無事1部に上がり楽しみな一年でしたが春に怪我をして長いことアウトしてしまったのが今年一年の大きな心残りです。秋にはディフェンスで勝ち切ったと言える試合はありませんでしたが全試合できる準備はしていった結果なので悔いはありません。後輩たちには僕たちがやってきたように全ての試合に全力を出し切って戦って日本一になってもらいたいです。新2回生は上回生と練習に混じってさらにアメフトを知り新3回生は上級生となってチームのことも考え出し考える力がついてきて主体性を持つようになり新4回生は最終学年となり様々な面で体を張ったりしてしんどいことも多いですがレイバンズは4回生がメインとなって活動するチームなので四年間で一番濃く、楽しく、やりがいのある一年間なので楽しんでやり切ってもらいたいです。いつも応援してくださっているOB,OGの皆様、試合に来てくださったりネット中継を見てくださっていたファンの皆様、保護者の皆様、関係者の皆様、四年間応援ありがとうございました。皆様の寄付などで体を大きくすることができたり、試合中などでのご声援、拍手に支えられることがとても多かったです、ありがとうございました。これからも引き続き神戸大学レイバンズのご支援、ご声援をよろしくお願いします。
2018年度 ディフェンスリーダー 田中新
卒部コメント vol.4 オフェンスリーダー 福嶋賢悟
第4弾は、QB#12 オフェンスリーダー福嶋賢悟です。
僕は高校生の時からアメフトをしていて、一部の大学でアメフトをしたらとても面白そうだなと思い大学でアメフトをしたいと思いました。入部当初は大学のアメフトの規模に驚くことばかりでした。練習やトレーニングにしても、ミーティングにしても、クラブハウスや他の施設にしても、規模が大きくなり、ここでプレーができることにわくわくしていました。1回生の間は、その日その日の練習でミスをしないか、いいプレーができるかなど考えて、練習前はとにかく緊張していました。それとともに上回生の選手が試合でプレーしているのを見て、こんな大舞台で堂々とプレー出来て立派だなと思いました。
2回生になると、自分はスタメン争いに参加させてもらいとにかく必死に目立とうと練習しました。上回生QBが怪我をしてしまったのもあり、自動的にスタメンになれてしまいました。初めは、スタメンQBという自分がチームを引っ張らないといけない重い役職になったことに気づかないままプレーしていたのですが、本番の秋シーズンが近づいてくるとその重大さにものすごく緊張して堂々とプレーできなくなっていました。そのままシーズンに突入して、相手の強さやはやさに驚き、1プレーのミスが勝ち負けに影響する怖さを痛感しました。シーズン中盤になると自分の実力のなさがオフェンス全体の不調につながっているのが目に見えるようにわかって、結果が出ないままシーズンを過ごすのがとても辛くて、アメフトから離れたいと感じる時が多かったです。
3回生になっても、二部に落ちた要因が自分にあると感じ、一部に上げるために自分が貢献しなければいけないと感じながらも、なかなか結果を残せませんでした。しかし矢野川コーチがオフェンスに関わってくださってから、アメフトの仕組みが徐々に面白く感じるようになり始めました。また自分の基礎的な力、技術のなさに気づき、翌年に一部で通用するための力をつけようと、前向きに取り組めるようになりました。
4回生になり、あと一年しかアメフトをできないと思うと、急に焦りが生まれました。今まで出来ていない事をやり切ってから終わりたいなと思うようになり、いい意味で割り切って考えることができるようになってきました。それでもなかなか結果が出なく苦しい時もありましたが、何としてもオフェンスの力で勝ちたいという気持ちはブレませんでした。何より矢野川コーチと4回生で話し合って作り上げたプレーやオフェンスのシステムを、試合で実際の相手に対して使って、それが自分たちのテンポでしたいようにできた時がとても面白かったです。上位校に対して準備する際に不安や恐怖もあったのですが、それ以上に楽しみな気持ちが大きかったです。実際に戦って力不足や準備不足を感じる場面もあり、何回も悔やむプレーはたくさんありますが、やりたいことはある程度やったつもりなので仕方がないかなと思っています。
現役の人たちへ。全勝するために今シーズンを送ってきたつもりですが3勝4敗に終わってしまいました。上位校に対して勝ちたい、勝った時のことを考えわくわくする気持ちを原動力にして、いろいろなことに取り組んできました。しかし、まだまだそれらの大学に及ばなかったのは根本的に全勝するチームではなかったのだと思います。レイバンズがより一層強くなるためにチームの一人一人が目の前の勝負に対し貪欲になり、強くなるための道を追求してもらいたいです。そのような文化がチーム全体に浸透した時に、もっと強くなっていると思います。
不甲斐ないプレーをして結果を残せずチームが上手くいっていない時などたくさんありましたが、そんな時も全力で応援し続けて下さりありがとうございます。僕たちがアメフトに熱中できたのもたくさんの支えがあったおかげです。かけがえのない四年間でした。結果として返すことができなかったことが心残りです。これからチームも変わりますが、引き続き温かく熱い応援お願いします。ありがとうございました。
2018年度 オフェンスリーダー 福嶋賢悟
卒部コメントvol.3 副将 髙橋康貴
第3弾はOL#54 副将 髙橋康貴です。
僕は高校からフットボールを始めました。体重も思うように増えず、藤川や他のラインズに比べて小さい体では大学では通用しないと思っていました。神戸大学に入学し、何か新しいことを始めようと考えていましたが、新歓で大学のフットボールの動画を見て、そのレベルの高さに憧れ、入部を決意しました。やるからには一番になるしかないと、体格の差を埋めるべく、トレーニングに励みましたが、度重なる怪我でなかなか思うように成長できませんでした。二回生になり秋シーズン先発として試合に出さしてもらいましたが、上位校のDLとの実力差に屈するばかりでした。そのシーズンで2部に落ち、思えばその頃から責任感と負けたくないという気持ちだけで、フットボールを楽しむことが出来なくなっていたと思います。三回生となり2部相手にも思うように戦えず、1部に昇格したという事実はあるものの自分としては納得のいかないシーズンとなりました。四回生として過ごすラストシーズン、1部で勝ちたい、このチームを勝たせたいと副将に立候補しました。副将として、四回生の一選手として何をすればチームのためになるか考えた一年でした。全勝を目標に掲げ、結果は3勝4敗。副将としてやることはもっとあったと今になって気づくことも多くあります。それでも頼りになる四回生や後輩たちに支えられ、この一年やりたいことが多く出来た楽しい一年でした。この一年に本当に意味があったのか、全勝を目指したことによってチームの何が変わったのかは、他人任せになりますが後輩たちがこれからどのような結果を出してくれるかにかかっています。現役のみんな、特に新四回生は今年のチームをたくさん否定してください。ここはダメだった、間違っていたからこう変えよう、そうやってチームを全勝できるチームへと新たに作り変えてください。ただ、心の底から今年のここが良かったと思えるところがあれば、これからのチームに活かして欲しいです。来年生まれ変わったレイバンズを見るのが非常に楽しみです。
最後になりましたがレイバンズOB・OG会、後援会の皆様、ファンの皆様、保護者の皆様、応援団、チアの皆様、4年間ありがとうございました。副将を務めたこの一年は、レイバンズが多くの人に支えられ、応援していただいてるのだと改めて認識しました。本当に、本当に多大なるご声援ありがとうございました。今後とも変わらぬご支援、ご声援よろしくお願い致します。
2018年度 副将 髙橋康貴
卒部コメントvol.2 副将 廣常尚人
第2弾はDB#13 副将 廣常尚人です。
アメフトを始めたのは、中学1年生の頃でした。中学、高校の頃は周りの選手のレベルが高かったこともあり、良い結果を出すことができました。しかし自分が本当にチームの勝利に貢献できていたのかという思いがずっとありました。そのためもっと上手くなって大学では自分の活躍で勝利を掴みたい。そういった思いもあり、国立大学ながら一部リーグという高いレベルに在籍する神戸大学レイバンズでプレーしたいと思い入部しました。
2回生の頃は試合に出させてもらってはいましたが、フィジカル、技術どれをとっても未熟だったため秋シーズンでは多くの失敗を経験し、アメフトをするのが嫌になった時期もありました。3回生になって2部に降格し、チームの方針も学生主体になるなど大きく環境が変わった中でDBパートリーダーをさせていただきました。自分の意見が多く通るなど学生主体でやって行くことに大きなやりがいを感じた一年でした。そして4回生になり、全勝を目指すこのチームを引っ張りたいと思い副将に立候補しました。この一年間は辛いことの方が多かったですが、その分チームが勝利した時は心の底から嬉しかったです。自分がこの一年副将としてどこまで貢献できたかはわかりませんが、秋シーズンになって後輩達が自主的に練習の準備や対戦校の分析をし、4回生と意見し合え、それが試合で活かされているのを感じ、自分たちの自主性を重んじる方針は間違っていなかったと思うことができました。
後輩達へ。今年は全勝という目標を掲げながら3勝することしかできませんでした。しかし、今年一年一部リーグでプレーして、自分達になんとしても勝つという気持ちがあってかつ必死に準備すれば、相手がどんな強豪校だろうが、勝つチャンスは絶対にあるということが分かったと思います。新4回生のみんなは大きな不安があると思いますが、周りに何かいわれても自分達で考え信じたやり方を貫いて頑張ってください。2、3回生は決して受け身になるのでなく、しっかり4回生にも意見して自分がチームを引っ張るという気持ちを持ち続けて欲しいです。また下回生は試合でたくさん失敗すると思います。しかしどんな時もアメフトを楽しむことを忘れないでください。
最後になりましたがレイバンズOB・OG会、後援会の皆様、ファンの皆様、保護者の皆様、四年間ありがとうございました。これからも神戸大学レイバンズは日本一を目指して戦い続けます。この目標を達成するには皆様の応援が不可欠です。今後ともご支援、ご声援の程よろしくお願い致します。 2018年度 副将 廣常尚人
卒部コメントvol.1 主将 藤川凌
本日から1月初旬まで、昨年度引退した4回生を代表して8人からのコメントをお送りしてまいります。
記念すべき第1弾を飾るのは、OL#74 主将の藤川凌です。
僕は高校からフットボールを始めました。神戸大学を受験したのは、関西1部リーグに所属していて、日本一を目指せるチームで高いレベルのフットボールをしたいと思ったからでした。大学もフットボール第一で決めたぐらいこのスポーツに取り憑かれていたので、大学生活も常にフットボール中心の生活でした。引退して4年間を振り返ると、楽しいスポーツなのでなんやかんやで楽しかった記憶がでてきますが、悔しかったことの方が多く思い出します。1年目はチーム事情でフィールドに立てず、2年目、3年目はオフェンスとして試合に出ても結果がついてこず、惨めな気持ちでした。特に、2部でのシーズンは全て圧勝して当たり前という中で勝つことの喜びを感じれず、また負けたら自分が4回生でも2部になるという追い込まれたモチベーションしか持てず、苦しく、辛いシーズンでした。4回生になるまでの3年間はフットボール唯一の楽しみと言っても過言ではない勝利の喜びを感じることができず、練習することさえ嫌になっていました。だからこそ最終年の今年こそは勝つ喜びを感じて、フットボールで強くなることを楽しめるチームを作りたいと思いやってきました。「やれ」と言って盲目的にやらせるわけじゃなく、一人一人がどうやれば勝てるかを考えれるように「やろう」という言葉を言って、後輩たちものびのびできるように意識してきたつもりです。日本一を目指したチームが結果として3勝しかあげられなかったことに主将としてもっとやれることがあったなと責任を感じていますし、今思うと試合もまだまだ最高のパフォーマンスを出せたなと悔やむことも多くあります。シーズンとしてこのチームの結果は胸を張れるものではないですが、一人一人が主体的に考えて学生主体という神戸大学らしいフットボールを形にして掴んだ一つ一つの勝利は本当にかけがえのないものです。また、日本一になることを目指して主体性を持って、共に戦ってくれたみんなには本当に感謝しています。
現役のみんなにはポジティブにフットボールと向き合ってほしいと思います。狙う所は1部にいる限り日本一。個人としても日本一の選手であらなければなりません。並大抵のことを積み重ねていても、スターターは取れるかもしれないしそこそこ活躍できるかもしれません。でも全員が日本一の高みを目指して側から見れば普通じゃないと思われる努力を諦めることなく追求すれば必ず結果はついてくると思います。来年度のレイバンズの躍進を願っていますしそのサポートは全力でしていきます。
最後になりましたが、いつもレイバンズを応援してくださる皆様に感謝を申し上げます。皆様のご支援により、僕たちが不自由なく夢中になってフットボールに向き合うことができました。これからもレイバンズの発展のため変わらぬご支援ご声援のほどよろしくお願いいたします。
2018年度 主将 藤川凌