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卒部コメント vol.4 オフェンスリーダー 福嶋賢悟

第4弾は、QB#12 オフェンスリーダー福嶋賢悟です。

僕は高校生の時からアメフトをしていて、一部の大学でアメフトをしたらとても面白そうだなと思い大学でアメフトをしたいと思いました。入部当初は大学のアメフトの規模に驚くことばかりでした。練習やトレーニングにしても、ミーティングにしても、クラブハウスや他の施設にしても、規模が大きくなり、ここでプレーができることにわくわくしていました。1回生の間は、その日その日の練習でミスをしないか、いいプレーができるかなど考えて、練習前はとにかく緊張していました。それとともに上回生の選手が試合でプレーしているのを見て、こんな大舞台で堂々とプレー出来て立派だなと思いました。
2回生になると、自分はスタメン争いに参加させてもらいとにかく必死に目立とうと練習しました。上回生QBが怪我をしてしまったのもあり、自動的にスタメンになれてしまいました。初めは、スタメンQBという自分がチームを引っ張らないといけない重い役職になったことに気づかないままプレーしていたのですが、本番の秋シーズンが近づいてくるとその重大さにものすごく緊張して堂々とプレーできなくなっていました。そのままシーズンに突入して、相手の強さやはやさに驚き、1プレーのミスが勝ち負けに影響する怖さを痛感しました。シーズン中盤になると自分の実力のなさがオフェンス全体の不調につながっているのが目に見えるようにわかって、結果が出ないままシーズンを過ごすのがとても辛くて、アメフトから離れたいと感じる時が多かったです。
3回生になっても、二部に落ちた要因が自分にあると感じ、一部に上げるために自分が貢献しなければいけないと感じながらも、なかなか結果を残せませんでした。しかし矢野川コーチがオフェンスに関わってくださってから、アメフトの仕組みが徐々に面白く感じるようになり始めました。また自分の基礎的な力、技術のなさに気づき、翌年に一部で通用するための力をつけようと、前向きに取り組めるようになりました。
4回生になり、あと一年しかアメフトをできないと思うと、急に焦りが生まれました。今まで出来ていない事をやり切ってから終わりたいなと思うようになり、いい意味で割り切って考えることができるようになってきました。それでもなかなか結果が出なく苦しい時もありましたが、何としてもオフェンスの力で勝ちたいという気持ちはブレませんでした。何より矢野川コーチと4回生で話し合って作り上げたプレーやオフェンスのシステムを、試合で実際の相手に対して使って、それが自分たちのテンポでしたいようにできた時がとても面白かったです。上位校に対して準備する際に不安や恐怖もあったのですが、それ以上に楽しみな気持ちが大きかったです。実際に戦って力不足や準備不足を感じる場面もあり、何回も悔やむプレーはたくさんありますが、やりたいことはある程度やったつもりなので仕方がないかなと思っています。
現役の人たちへ。全勝するために今シーズンを送ってきたつもりですが3勝4敗に終わってしまいました。上位校に対して勝ちたい、勝った時のことを考えわくわくする気持ちを原動力にして、いろいろなことに取り組んできました。しかし、まだまだそれらの大学に及ばなかったのは根本的に全勝するチームではなかったのだと思います。レイバンズがより一層強くなるためにチームの一人一人が目の前の勝負に対し貪欲になり、強くなるための道を追求してもらいたいです。そのような文化がチーム全体に浸透した時に、もっと強くなっていると思います。
不甲斐ないプレーをして結果を残せずチームが上手くいっていない時などたくさんありましたが、そんな時も全力で応援し続けて下さりありがとうございます。僕たちがアメフトに熱中できたのもたくさんの支えがあったおかげです。かけがえのない四年間でした。結果として返すことができなかったことが心残りです。これからチームも変わりますが、引き続き温かく熱い応援お願いします。ありがとうございました。

2018年度 オフェンスリーダー 福嶋賢悟



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