新歓の時期になると異常にモテる彼。その爽やかフェイスに似合わず、乙女な思考の持ち主だ。また、人の悩みを聞くことが大好きで、面倒見の良さを覗かせる。
四回生として意識していることを聞いてみると、下回生へのアプローチと答えてくれた。「四回生になってシステムをつくりだしたことで、下回生にやってもらうという意識が出てきて、いろんな意見を取り入れるために、下回生の声を聞くようになった。」という。
インタビューの中で、一番興奮して答えてくれたのは、今までの試合で一番印象に残っている試合は、という質問である。2007年秋の最終戦、同志社戦だそうだ。かなりの大差をつけて勝ち越していたのだが、第4Qで逆転ギリギリまで追いつかれ、諦めの雰囲気が漂いだしたとき、当時のディフェンスリーダーであったDL荒谷がQBからボールを奪った光景が忘れられないという。
「ビデオでは分からない、その場の空気があって、これがアメフトなのかなって思った。」と、終始目を輝かせていた。
そんな興奮した様子から一転、真剣な表情で関大戦への意気込みを語ってくれた。「勝つしかない!関大は去年1位のチームだが、それを抜きにして、ほんまに勝ちたい気持ち、最後まで諦めない気持ちを大事にしていきたい。サイドラインでも声を大にして、諦めない雰囲気をつくっていきたい。」と、力強く言い切ってくれた。
春シーズンは、怪我続きで良い結果をのこせなかった彼。「個人的に良い結果を残すのはもちろんやけど、個人で勝つのではなく、下回生にもどんどん出てきてもらって、チーム全体で勝ちたい!」と、悔しい気持ちを秋にぶつけると言い切ってくれた宮本に期待したい。
#m.s
RAVENSでストイックな人と言えばこの人、♯20川口である。とても熱い心の持ち主で、練習中に声を出しすぎて、喉を潰してしまうほどだ。
他のパートの後輩にも、わからないところを教えるという、面倒見の良さも持っている彼に、4回生になっての心境を聞いてみた。
すると、「まず4回生になって感じたこと、それはチームにかかわる深さ。深さが今までとは全然違う。『自分がチームの一員であるんだ』という意識、そして『自分がやらなければならない』という意識を持つようになった。」と答えてくれた。
春シーズン、振り返ってみて感想を聞いてみると「春は、自身のちからのなさを実感したシーズンだった。」と答えた。
「DBのパートリーダーとして、こんなDBになってくれ、そしてこんなDBにしていこうというこだわりが足りなかった。大きなしっかりとしたビジョンが持てずに、細かいところが疎かになってしまった。DBを一つの方向へと引っ張ることのできなかった自分の力量不足を感じた。」と、悔しい思いを抱いていたようだった。
しかし、この夏の練習を通してDBにひとつのユニットとしての一体感が生まれてきたらしい。「練習中、だれか一人が声を出しているのではなく、みんなが自分なりに出している。DB同士でお互いに関心を持ち、全員で頑張れているのがうれしい。」と、話してくれた。
最後に、目の前に迫ってきているVS関学戦に向けての思いを教えてもらった。
「DBのパートリーダーとして、明確な目標がある。そのための練習をしているので、是非試合で出し切りたい。個人的には、チームが苦しいときに、流れを変えるようなインターセプトをしたい。おれは、感謝の気持ちとかうまく言葉にするのが苦手だから、自分を見ていてくれて応援してくれている両親や先輩に、おれらしいプレーを見てもらって、応えていきたい。」
インタビュー中も終始、真剣な表情で答えてくれた彼。彼はきっと、熱い思いのこもった彼らしいプレーをフィールドで見せてくれるだろう。
#m.i
一見無口でクールに見える彼だが、実はかなりの話好き。また、ガンダムを作るために工学部を選んだとの噂も…。レイバンズで最もギャップのある男と言えば、彼のことである。
そんな彼に4回生として意識していることや今までとは違う点を聞くと
「4回生はどんなときでも雰囲気を上げていかないといけない。自分のことだけじゃなくてオフェンスやチーム全体のこともしっかり見るようになった。チームの雰囲気も勝敗も4回生次第。責任もプレッシャーも今までよりも大きい。」と話してくれた。
練習中も一際大きな声でチームを鼓舞する姿からも4回生としての彼の責任感の大きさを感じる。
また、今までの試合の中で一番印象に残っている試合を聞くと、08秋の京大戦と答えてくれた。当時のQB大原(旧#4)が負傷し、代わりに出場した2回生の彼。
「何も出来なくて本当に悔しい思いをした。『もっと頑張らないとあかん』と本気で思った試合。」
この試合をきっかけにアメフトへの気持ちがより一層増し、その悔しさが今の彼のひたむきな努力に繋がっているのだろう。
最後に迫る関学戦への意気込みを尋ねた。
「高校のときから関学は他のチームの中でも特別なチーム。これが最後の関学戦やと思うと自然と気持ちも入ってくる。高校から今までの気持ちを全部ぶつけて頑張ります。WRとしては泥臭く、気持ちの入ったプレーでQBをフォローし、安心感を与えたい。」
高校から始めたアメフトも今年で7年目。アメフトの魅力を尋ねると、「アメフトは準備のスポーツ。だから勝ったときはその分嬉しい。みんなで喜べたときが快感」と話してくれた。
簡単に勝てる相手ではないことは全員が理解している。しかし、彼が言うように最後まで“泥臭く”食らいつけば、勝機は必ず見えてくるはずである。
彼のフィールドでの活躍に要注目。
#m.k