卒部コメント第1弾は、DL#8主将の寺川陸です!
・4年間を振り返って
甲子園に行くために進学した高校でその目標を果たせず、野球はもうできない身体に潰れていたので、なんとなく何の気力もなく来た神戸大学で「関西で優勝すれば甲子園に行ける」という言葉に釣られ、半ば甲子園に行けなかった自分への贖罪意識でアメフトを始めました。4年間を振り返ると、経験も才能もない代わりに365日毎日休まずサボらずよくやってきたなと今なら思えます。実際試合に出られるようになったのは3回生からで、LBをやったりパントを蹴ったり、最後にはDLとしてベストイレブンもいただけて、自分でもここまでやって来られるとは思っていませんでした。与えられた自分のプレーだけを追い求めていた3年間とは一転して最後の1年は様々な難しさがありました。起きてトレーニングして練習して、帰ってビデオ見てミーティングして、サイン書いていたら夜の3時、9時に起きてまたトレーニングへ。チームに何か問題が起こればその対処も追加され、合宿からシーズン序盤にかけては毎日寝る時間もなくて死にかけていた記憶しかありません。これだけの苦労を重ねても目標としていた日本一には遠く及ばず、今はやはり悔しい気持ちが大きいです。
・現役のみんなへ
常軌を逸した取り組みが必要だということ。それを無くして日本一には間違いなく届かないのでひたすらに鍛え続けてほしいです。身体も技も頭も。今この瞬間にもトップレベルと言われる他校の選手は練習している。ウエイト、サインの勉強をしている。そんな中で今自分が何をするべきなのか、選択はいくらでも転がっていて逃げ道はいつもすぐそこにあります。最後の一歩走り切るのか、潰れる前にバーベルを置くのか、あと一口食べるのか、何か一つ手を抜いたとき、それを後悔する瞬間がいつか必ず訪れます。「やりすぎたら俺が止めてやる。」これは僕たちの学年で伝説となっている矢野川監督の名言です。それくらい努力しなければ勝てないということ。24時間365日努力し続けた先に真の強さと望む結果があるので勝つために全てを捧げて頑張ってほしいです。
1年間4回生についてきてくれてありがとう。不甲斐ない結果に終わって良い思いをさせてあげられなかったことも、来年3強に挑むベストのポジションを託せなかったことも申し訳ない気持ちでいっぱいですが、これからのレイバンズが継続して日本一を目指せるチームになること、強くなっていってみんなの目指す場所に到達できることを一人のOBとして応援しています。
・応援してくださった方々へ
1年間応援ありがとうございました。リーグの仕組みが変わり、シーズン序盤で全国大会への出場、リーグ戦の突破が難しい状況になってからも第1節と変わらない、それ以上のご声援をいただきとても幸せでした。「応援されるチームになる」ことが今年のチームの柱の一つでした。いつでもスタンドを見ればたくさんの応援が聞こえてきて、試合が終われば温かいコメントが届き、このようなチームでプレーできたことに感謝しております。自分は主将としての役目を果たせたのかは分かりません。そしてそれは自分で判断することでもないと思っています。たった一つ、自分が望んだ「勝てるチームを作る」ということもできなかったのは悔しいですが、苦しいなりに何にも代えがたい幸せな1年間でした。今のレイバンズには頼りになる、力のある後輩たちがいます。彼らには自分たちの代よりも上に行く力があると信じています。今後とも変わらぬご支援ご声援をよろしくお願い致します。ありがとうございました。