「守るな、攻めろ」
最終回の今回は、2011年度主将の梅本にインタビュー。
スローガンを意識したこととしてディフェンスでの取り組みを挙げる。
昨年までは全てのプレイを万遍なく守れるディフェンスを行っていた。しかし今年のディフェンスは個々人の能力が高くない。その分、試合前のスカウティングでプレーを予想し、「これだけは絶対に出されない」プレイを絞り、徹底的に取り組んできた。この成果が特に表れたのは甲南大学戦。予想したプレイも多く当たり、それ以外のプレイでも「出されてもしょうがない」という意識が浸透し、慌てることなくディフェンスで流れを作ることが出来た。
個人的にスローガンを意識し、成果を発揮できたこともある。
一人一人の能力が高い関西学院大学との試合。学生アメフト屈指の能力を誇るRBに対し、1対1になったときにどちらに来られても守れるようにと足を止めてしまい、結果的にミスが出てしまう。その時に、「ミスしてでもいいから、攻めて、足を出そう」と思った。それでも出されてしまう時は勿論あったが、結果的には守って出たかもしれないミスを防ぐことが出来た。
そして今週末に控える最終節、龍谷大学戦。
「絶対に勝たなあかん試合。でも同志社戦、甲南戦の時とは意味が違う。前の2戦は入替回避のために誰が見ても勝たなあかん相手やった。今回は色んな意味があると思う。一つは春シーズンで負けてて、去年二部から上がってきたチームに対して絶対勝ちたいということ。もう一つは全員がこの試合に勝とうと思って勝たないと毎年入替回避を目的にして同じことを繰り返すチームになってしまうということ。今年は3勝でも4位を目指せる。シーズン前半で負け続けてても応援し続けて下さった後援会の方や、ずっと気にかけて下さったOBの方々に、『今年も入替回避でよかった』と思ってもらうのか、『4位』という結果を提供するのかじゃ全然違う。感謝の思いで勝ちたい。色んな意味がある分、全員が同じレベルで勝ちたいと思うことは難しいけど、その意識をまとめて、勝つ」。
レイバンズが長期的に「守る」チームになるのか、更に上を目指す「攻めた」チームになるのか。
チームにとっても、自身にとっても「守るな、攻めろ」の集大成となる試合。
11/26(Sat)エキスポフラッシュフィールドにて。16:10キックオフ。