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卒部コメントvol.6 キックリーダー 上田武蔵

卒部コメント第6弾は、DL#51キックリーダーの上田武蔵です!

秋シーズンから試合に出てやると意気込んで、入部宣言をしたのが遠い昔のようです。それほどこの4年間は濃密で、長く、忙しかった一方、終わってみるとあっという間でした。

DLをやる気でいたらOLになっており、気づいたら怪我をして何もできない間にDLになり、気づいたらまた怪我をして、その一方でキックリーダーをやらせてもらったりと、他に類を見ない稀有な経験をさせてもらいました。

絶望からの立ち直り方、チームとしてへの視座の切り替え、自己を問う力などなど、大変多くの学びを得ました。一生の財となるでしょう。

キックリーダーとして掲げたテーマは、「文化を残す」ことでした。「文化」とはチーム全員(スタッフに至るまで)がキックに関心を持ち、強みとすることです。「残す」とは、世代を超えて受け継ぎ、伝統の端緒とすることです。学生主体の問題点は、世代交代により、少なからずリセットが行われてしまう点です。そのダメージを減少させ、年を経るごとに上積みができるようにしていきたいという願いを込めました。

今シーズンを通じて痛感したのは、伝える力の不足です。ただしゃべっているだけで伝えたつもりになっている。行動一つ一つを注視し、その都度本気で向き合うということができていませんでした。ようやく気づくことができたのは近大に敗れてからでした。なんとなくは感じながらも誰も声を上げることがなかった点、後悔が残ります。

ただ、間違いなく全員のキックへの意識は向上し、後輩を含めて基礎技術において負けたとは感じませんでした。アサイメント、アジャスト、あと一歩の気迫、そういった部分で圧倒できなかった点に尽きます。

さて、後輩のみんなにはこんな後悔ばかりを書き連ねてはほしくないです。今年は各リーダーから指名する形で、3回生にサブリーダーをお願いしました。特にダミーチームの反省を細かく出してくれたことで、全体の底上げに大きくつながったと思います。この場を借りて感謝します。本音を言えばもっともっと意見してくれてよかったのにと思いますが、もう遠慮は要りません。次のキックリーダーを筆頭に日本一のキックチームを作ってください。

最後になりますが、矢野川HCをはじめ、社会人コーチの方々には大変お世話になりました。日々いただいたご指摘で、その都度甘さを自覚することができました。高田先輩、大可先輩にはルール上のご指摘を大変細かくいただきました。本当にありがとうございました。

また、OB・OG会、保護者の方々、ファンの皆様、全ての関係者の皆様、2年ぶりの有観客試合での声援、日頃からのご支援、ご寄付、MIP投票、応援コメントなど、その一つ一つが選手・スタッフの力となっていました。これからもより一層のご支援をよろしくお願いいたします。



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