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2014 主将 久保勉

「捲土重来」
昨年の雪辱を晴らすために、1年間走り続けた2014年度RAVENS。

1年間、先導を切って引っ張ってくれた4回生の幹部、各パートから引退の思いを綴った卒部コメントをいただきました。

初回は主将DL#52久保勉。

いつもレイバンズに対しまして多大なるご支援・ご声援をして頂きありがとうございます。14年度主将を務めました、久保勉です。
僕はこの4年間を劣等感を原動力として活動してきたように思います。そもそもレイバンズを志したのも、高校で1勝もあげることなく、自分のせいで負けたことが始まりで、自分のお陰で勝てたと思える試合がしたかったからでした。入部してからもやったことのないポジションでの出場で、自分の経験の浅さでチームが負けるのは絶対に嫌だという心づもりで1日1日を過ごしました。何よりも、この一年は昨年の入替戦を経験したことで2部落ちの現実味が湧き、このままいくと2部に落ちると心に言い聞かせながらやりました。実力が上の相手をどうしたら倒せるのか、この取り組みで本当に勝てるのか、俺らは弱い、もっとやらなあかん、この思考の繰り返しでした。これが本当にしんどかったです。結果としては目標までは後1歩届かなかったものの、チームは成長して勝ち残ることは出来ました。こういった危機感や劣等感がチーム全体にあって、一体となって真剣に取り組めたことが良かったのだなと思います。
年々他の強豪私立はリクルートに注力し、安定した戦力を確保して着実に強くなっています。一方でレイバンズには特別な入試制度も存在せず、代が変わるたびに未経験者や若い選手の活躍が不可欠で、毎年再建を強いられます。ですがその分伸び代は十分にあり、学生主体であることも相まって毎年春とは違う特色のチームへと化けることができて、それがレイバンズの特徴であり武器になると思います。後輩達には自分達の理想とするチーム像を実現させて、目標を達成する為に日々努力していって欲しいなと思います。
最後に、冒頭でも触れましたが僕のフットボール人生は都立戸山高校でアメフト部に入部したことが全ての始まりでした。高校・大学の7年間で多くの方の支えがあったからこそ、フットボールに集中出来てかけがえのない青春を送れたのだと思っております。特にこの一年は主将となったことで、選手、スタッフ、コーチ、OB、後援会、ファンクラブ等数え切れない人数が結託して初めてチームが出来、恵まれた環境にいることを改めて実感しました。個人的な話であり、一緒くたにするのはおこがましい限りですが、グリーンホーネッツとレイバンズの全関係者の方々に感謝の意を表して終わりとさせて頂きます。7年間、お世話になりました。本当にありがとうございました。

2014年度主将 久保勉



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